阪急電鉄「はたらく言葉たち」広告の批判理由!ブラックな内容とは?

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今回取り上げるのは阪急電鉄の「はたらく言葉たち」という広告についてです。

 

阪急電鉄というと関西の雄とも言える大手鉄道会社です。おしゃれなあずき色の車両座り心地のいい座席が個人的には好きで阪急沿線と言うと上品なイメージが強いです。

 

阪急電鉄が6月から運行している「ハタコトトレイン」が良くも悪くも話題となっています。

 

1時間ほど前の記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190610-00000003-jct-bus_all

 

この電車には働く人々の思いを込めた「はたらく言葉たち」を車内広告として吊っているのですがネットでは「気持ちが悪い」「吐き気がする」と炎上している状態です。

 

さて、絶賛炎上中の阪急電鉄の車内広告「はたらく言葉たち」ですが批判される理由は何なのかと考えた時に内容がブラックだと捉えられるからだと言えます。

 

炎上批判される内容とは一体どんなものなのか検証したいと思います。

 

炎上した「はたらく言葉たち」とは

 

今回の炎上原因となっている「はたらく言葉たち」ですがどのような過程で車内広告として取り上げられるようになったのでしょうか?

 

「はたらく言葉たち」はこれまで取材してきた多くの企業で働いている人の言葉を集めて車内広告として載せているようで働く人々を応援するという意味で「ハタコトトレイン」を企画したというのが阪急電鉄の主張とも言えます。

 

ただ、内容が働き方改革にマッチしていないという点やブラック企業を連想させると批判されており阪急電鉄の思惑とは違った結果を生み出している状態です。いくつか広告の内容をピックアップしてまとめてみました。

 

ブラック企業のスローガンと似ている?

 

わたしたちの目的はお金を集めることではない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ

 

1つめはこの内容です。一見有難いお言葉のような雰囲気を醸し出していますが、前半の文章に違和感を覚える人が少なくないようです。

 

この言葉はワタミのスローガンに似ていますよね。過労自殺や長時間労働でブラックだと批判された企業のスローガンと酷似した内容を車内広告で取り上げるのはいかがなものかと感じました。

 

後半の文章だけを見れば、ブラック企業の考え方ではと一瞬で思い浮かんだ人もいると思います。

 

仕事をする目的は生活費を稼ぐためというのが多くの人の本音ではないでしょうか?後半の文章を合わせるとやりがい搾取と捉えられてしまうようです。

 

個人的にも綺麗ごとを並べているだけの内容としか思いませんでした。自分の仕事に誇りとやりがいを持って取り組んでいる人も多くいますが、ビジネスとしてやっているわけであって「お金の為ではない」というのは少し意味が違うのではと思います。

 

会社勤めをしている人であれば、意味が違うと思う人が多いのではないでしょうか?

 

現実を知らない給料の内容

 

毎月50万円もらって毎日生き甲斐の無い生活を送るか、30万だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか

 

この言葉に怒りを覚えた社会人は多いのではないでしょうか?そもそも毎月30万円の給料をもらおうと思うと何年働かないといけないのでしょうか?

 

残業代が無ければ給料が20万円を超えないと言う人が多いのではないでしょうか?入社して2・3年だと残業代を含めても給料が20万円を超えないことも珍しくないでしょう。

 

2年目の時に住民税が掛かってくるとは言え、残業が30時間近くあっても給料が20万円を超えなかった時はさすがに悲しくなりました。(´;ω;`)

 

毎月20万円をもらうだけでも大変なのに、50万もらって生き甲斐の無い生活を送るという考えがおかしいと思うのは当然のことです。この内容は80代に人の投稿のようですが、月30万円の給料が少ないと考えている時点で時代錯誤もいいところです。

 

高度経済成長期と違い、働いても給料は上がるどころか下がってきているのに給料感覚がおかしいのではないかと思います。時代に見合わない内容を投稿するのは反発を招くことは予想が付くはずです。

はたらく言葉たちの捉え方は人それぞれ違う

 

「はたらく言葉たち」が批判されているのも事実ですが、人によって働くことに対する考え方が違うのも事実です。100人いたら1人ずつ考え方は異なりますし、お互いの主張を巡って争いになることもあります。

 

個人的には「はたらく言葉たち」の内容の中には納得できるものもありました。あくまで個人の捉え方次第ですが中身を見ずに全て間違っていると批判するのは違うと思います。

 

「はたらく言葉たち」の中で私がいいなと思った内容を紹介します。

 

個人的にいいなと思った内容①

 

中古車をアフリカに販売した時、お礼の写真が届いたのです。私が売った車の後ろに何十人もの笑顔の村人がいて。その時、車の価値、私の仕事の価値を知りました。

 

この言葉は自動車流通業で働く40代の人の言葉のようですが、この内容は批判される内容ではないと思います。古くなったとはいえ、自分たちが作った商品が海外で人々の笑顔を作り出している点を考えれば素晴らしいことだと思います。

 

海外で自分が売った車が役に立ったと分かった時に仕事の価値や車の価値を再認識させられたと感じたことをそのまま表している内容であり、いいことだと思います。

 

日本では必要でなくなったモノも海外では役に立つこともあるという事実を証明したことでもありますし、必要としている人たちがいるということもこの内容を通じて分かります。

 

個人的にいいと思った内容②

 

甲子園に行きたかったら、朝から晩まで、土日だって練習するでしょう。でも、社会に出たとたんに、それは「ブラック企業」になってしまう。

 

頑張りすぎることに対する警告とも言えます。夏の甲子園を目指す高校球児についても触れています。確かに甲子園出場を掛けて毎日のように厳しい練習をしています。

 

夏の甲子園に行くという目標があって練習するのはいいことだと思います。

 

夏の甲子園に行けるのは東京都と北海道を除いて1校だけです。最大で3回出場できますが、ベンチ入りしないと出れないことを考えると現実は2回のチャンスだと思います。1年生でベンチ入りして試合に出ると言うのは難しいものです。

 

最大で3回の甲子園の出場チャンスに精一杯努力する感覚で会社勤めをするのは間違っていることをこの「はたらく言葉」は主張しているのだと思います。

 

目標に向かって努力することはいいことだが、体を労わることを忘れてはいけない

これまでの常識が必ずしも社会の常識ではない

 

上記の2つのことを世間に伝えたかったのではないでしょうか?

 

ブラック企業の実態が公開されるようになってきたことや働き方に対する意識の変化が起き始めたことも阪急の「はたらく言葉」への関心の高さを示していると言えます。

 

何事にも限度があるということです。

過剰に反応してしまっていることも

 

最近の報道を見ると事象に対して過剰に反応しすぎているのでは思うこともあります。自然災害や不祥事などで自粛する動きがありますが、そこまでしなくていいだろと思う人もいると思います。

 

過剰に反応してしまうと、自分自身を苦しめてしまうことにもなります。特に東日本大震災の時は全国的にイベントの自粛ムードが続きましたが、過剰だという声も少なくありませんでした。

 

特に自然災害でイベントを自粛する動きが広がりすぎると、自然災害が起きるたびにイベントの自粛が始まってしまいます。何事もやりすぎは良くないと思います。

まとめ

 

阪急電鉄の意図は違う形で「はたらく言葉たち」が捉えられ、炎上批判することになってしまいましたが全ての内容がおかしいわけではないと思います。

 

働くことに対して考え方は違いますし、捉え方も違うので解釈の仕方も異なってくるでしょう。

 

現代の働き方改革やブラック企業の実態など働き方に対して世間の関心度が高くなっているというのは事実です。関心度が低ければここまで炎上はしないでしょう。

 

考え方は人それぞれ違うということは心に留めておく必要があると思います。

 

ただ、今回の「はたらく言葉たち」の中には働いている人を不快に思わせてしまう内容があったのも事実です。一方で納得のできる内容があるのも事実なので全てが間違っているわけでもありません。

 

何事も過剰に反応するのは良くありませんが、反応してしまう環境が日本社会にはあると言えるのが現実だと思います。

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