こんばんは。今回はイランのギャッベ絨毯について書いていこうと思います。
まず、ギャッベと聞いて分かる人は少ないのではないでしょうか?中東のインテリアに興味がある人は分かると思いますが、そうでないと分からないと思います。
そもそも中東のインテリアを扱うお店は日本では少なく、あまり目にしないため知名度はさほど高くはありません。最近マツコデラックスの番組で取り上げられたことで初めて知った人もいると思います。
ギャッベ絨毯とはペルシャ絨毯の1種でイランのシラーズ地方の遊牧民族が織る手織り絨毯のことです。
上の写真は私が持っているギャッベ絨毯で大きさは60㎝×40㎝ほどです。
ギャッベはペルシア語で目が粗くて毛足の長い絨毯を意味しています。
ギャッベはシラーズ地方の遊牧民族が織る伝統的な織物であり、普段の生活でも使用されます。織り方は母親から娘に代々受け継がれており、嫁入りの際は3枚のギャッベを持っていくようです。
イランの遊牧民族が織るギャッベ絨毯は大きく分けると3つの特徴があり、どれも現代の考え方からすれば新鮮です。
1つ目は1つずつハンドメイドで織られる絨毯であることです。ギャッベは古代から織られている織物で当時は機械などなく手作業で製作されていて、現在でもその流れは受け継がれています。
そのため機械で作るのと違い大量生産が出来ないので希少価値が高く、価格も高くなってしまいす。価格は発売するお店によって差が大きいため、同じサイズでも価格帯が異なることが多いです。
また、ギャッベのランクや種類によって価格も異なり同じサイズでも種類が違ったりします。店舗で売られているギャッベの価格は仕入れに中間業者が関わっていると上がります。同じサイズでも価格が店によって違うのは仕入れルートの差だと言えます。
ギャッベの価格はサイズが大きくなるほど高くなりますが、8000円前後の座布団サイズ~100万円以上の大型サイズまで幅広いです。
私が所持しているこのギャッベは店舗で1万3000円ぐらいで買いました。60㎝×40㎝の足元サイズなので机の下の空間に敷いています。冬場はギャッベがあると足もとの寒さがかなり緩和されますし踏み心地もいいのでリラックスできます。
2つ目は自然の恵みを利用して羊毛を染めることです。ギャッベの染色にはザクロやクルミといった植物を染料として生地を染めます。他にもアカネの根の部分やドングリなど身近な植物が染料としてギャッベに用いられます。
赤色だとアカネの根を使用して染めますし、黄色だとザクロ、茶色だとくるみ使用して染めると言ったように染める色ごとに使用する植物も変わります。私が所持している赤色のギャッベはアカネの根を使用して染められたのだと考えられます。
自然の素材を使って染められるギャッベは化学染料を使用しないので体にも優しいので小さい子供がいる家庭でも安心して使用できるインテリアです。
3つめは素朴なデザインです。キリムや絨毯のような複雑な模様はなく、風景や動物、植物などが描かれたギャッベが多いです。決まったデザインが存在しているわけではなく、織り手の感性によって描かれます。
ギャッベのデザインには織り手の思いや願いが込められていて、その伝統が過去から現代に至るまで受け継がれています。織り手の感性で描かれるため同じデザインを作ることはほぼ不可能であるので世界で1枚だけのオリジナルのギャッベだと言えます。
例えば、シカのデザインだと家庭円満の願いを込めたギャッベですし、人や羊であれば子孫繁栄の願いが込められているなどデザインで織り手の感性が読め解けるのです。
遊牧民族が日常生活で使用するギャッベは山岳地帯での実用性に優れながらも、素朴なデザインが遊び心を表しているものではないかと思います。子供の絵のような素朴なデザインの中に願いが込められていると思うと神秘的な感じがします。
ここまでギャッベの特徴を大きく3つに分けて書きましたが、世界で1枚しか存在しないギャッベをインテリアに取り込みたいとは思いませんか?イランの遊牧民族が織るギャッベは耐久性も高いので非常に長持ちします。
今は仕事の関係で関西にいるので関西地方でイランのギャッベ絨毯を購入できるインテリアのお店を紹介したいと思います。
1店舗目は大阪の南堀江にあるabrajというお店です。http://www.abraj.jp/
ギャッベ以外にもキリム・トルコ絨毯も販売しており、種類もサイズも豊富です。私も以前、このお店でギャッベを購入しました。百貨店やショッピングモールへ出張販売もしているようなので店舗以外でも購入できる機会もあります。
このお店で購入する際、どのギャッベにするか非常に迷った記憶があります。あれこれ2時間以上は考えていたと思います(笑)。大阪メトロの桜川駅からも徒歩5分と近いのでアクセスもいいです。
2店舗目は大阪の箕面にあるじゅうたん売場ギャンジィーという店です。https://www.ganzy-carpet.jp/category/shop/minoh/
こちらのお店は日本最大級の手織り絨毯を扱う小売店で30年と言う確かな実績と信頼があります。現地から直輸入しているので価格も抑えれるという強さと豊富な種類を取り扱うというメリットがあります。
一度行ったことがありますが、パキスタンやインド、ネパールと言った国の手織り絨毯も発売しているのでとにかく種類が豊富です。いろいろな国の手織りじゅたんを見たいというにおすすめです。
3店舗目は梅田のハービスプラザエントの中にある絨毯のお店 駱駝です。https://www.herbis.jp/shop/?id=164#shop_information
大阪駅からすぐの場所にあるのでアクセスは非常にいいです。こちらのお店もギャッベやキリム・トルコ絨毯を販売していて種類も多いです。
このお店の両隣が北欧インテリアと英国インテリアを扱うお店なのでギャッベを見ながら他のインテリアも見ることができます。他のインテリアとの組み合わせを考えながらギャッベを見ることが出来るので新生活の為の準備を考えている人には非常にいいと思います。
この3店舗以外にも梅田のシンプルハウスというお店で不定期でギャッベの販売があります。
2019年の1月はギャッベのイベントが複数あるので興味のある方は行ってみてはどうでしょうか?今月の19日から27日までアートギャッベ展も開催されるので多くのギャッベを見ることが出来ますよ。http://www.simplehouse.co.jp/event/20181113/
関西でイランのギャッベ絨毯を購入できるインテリア店を紹介しましたが、店舗でなくてもネットショップでも購入できます。自分見て、触れればギャッベの特徴や感触がより分かるのでぜひ一度触れてほしいと思います。
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