最大10連休だった2019年のGWが終了し、5月病に苦しんでいる人も少なくはないのではないでしょうか?5月病は毎年、新入社員が辞めていくと言われるほど会社にとって脅威ですが、近年はその5月病よりも6月病の方が怖いと言われるようになっています。
あまり聞き慣れない「6月病」ですが、5月病との違いは何なのでしょうか?心のストレスが原因とされますが、5月病と似ていますよね。
6月病について書かれた記事がありました。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-00000002-ykf-soci
以前、5月病について書いた記事はこちら
http://interior-zakka95.com/2019/04/30/gw明けに五月病で新入社員が仕事を辞める%ef%bc%9f原因や/
今回は6月病の症状や5月病との違い、社会人が抱える環境型ストレスについてまとめてみました。
6月病とは
6月病は5月病と同様に医学的には「適応障害」と言われます。5月病はGWの連休明けに起こりやすいのでその名が付いていますが、6月病は6月に症状が現れやすい為、その名が付いています。
5月病と似ているのは環境の変化が原因になっていることで6月病の場合は梅雨の蒸し暑い時期で天候が不安定になりやすく気圧の変化などが原因で5月以上に心身のバランスが崩れやすい環境にあると言えます。
6月病の症状は
症状と言っても個人差はありますが、代表的なものを挙げると
・気分が優れずやる気が出ない
・食欲不振
・不眠症
・倦怠感
・朝起きれなくなるor寝起きが悪くなる
・会社に行くのが憂鬱
これらの症状が続くと6月病が疑われます。精神的な症状だけでなく、身体的な症状もあり、双方の症状が出るケースもあります。いずれの症状も精神的なストレスが原因で発症するのでストレスとの関係性は高いと言えます。
6月病の原因は5月病と少し違う?
6月病は環境の変化に体が強いストレスを感じることが原因とされています。この点は5月病と同じですが、異なるのはストレスの性質です。
5月病は大学1年生や新入社員に多く見られることが多いですが、6月病は2年目以上の社会人だけでなくベテランでもなるケースが多いのが特徴です。
最近は新入社員でも6月病を発症するケースが増えているようです。
6月と言うのは新入社員が配属先に慣れてきたり、春の人事異動のバタバタが落ち着いてくる時期です。新入社員の場合は慣れてきたときにこれまでの疲れやストレスが一気に出て発症してしまうケースが多いようです。
2年目以上の社会人の場合は異動を経験している人も多く、春の人事異動で全く別の部署に変わった人もいるでしょう。新入社員と違い、即戦力化を求められますし、異動先がこれまでの部署と環境が大きく異なることも少なくありません。
違う部署に異動した場合はゼロからのスタートになるのでベテランの人でも最初は戸惑うことも多いです。ITの進歩による複雑化や専門知識の習得に苦戦することも多く、新しい業務を覚えるには時間が掛かります。
2年目以上であれば、新入社員ほどサポートをしてもらえる環境でないことも6月病を発症するリスクを高くしていると言えます。
5月病が急激に変化する環境に体が耐えれなくなり発症するのに対して、6月病は環境変化が落ち着いたときにそれまでの疲れとストレスが反動となって発症すると言えます。
どんな人がなりやすいのか
6月病になりやすいのは真面目で責任感の強い人や感情を表に出さない人です。特に前者は完璧を求めることが多いケースが多く、自分に厳しい人であることが多いです。
そのような性格の人が6月病にかかると些細なミスで自分を必要以上に追い詰めてしまい、自己否定して自分の責任にしてしまいます。そうなると負のスパイラルから抜けられなくなり、メンタルを壊してしまうことに繋がります。
焦りが焦りが生んで雑になってしまうため、一度このループにはまると抜け出すのは非常に大変です。このような負の連鎖を経験したことがある人も多いのではないでしょうか?
頭では分かっていても体が付いてこない状態です。このパターンは当事者本人が一番辛いですよね。
6月病の解消法と対策
これから梅雨を迎える時期で6月病は社会人にとって脅威の存在であることは間違いないでしょう。5月病を乗り越えて6月病になってしまったとならないために普段から出来る予防策はどのようなものがあるかまとめてみました。
速さを求めない
6月病の自覚がある場合は焦りが焦りを生んでしまっている状態なので一度休むという選択が最適です。無理に速さを求めるのではなく、ペースを落として焦りを取り除くことと周囲が見えるようになることが大事です。
ペースを落とすと言ってもダラダラと業務をするというわけではありません。自分自身の焦りを取り除くためにペースを落とすのであって周囲に悪影響を与えるようなことはNGです。
速さ<正確性を重視すれば、ミスは減るはずなので6月病の自覚がある場合は正確性を重視することが負の連鎖から抜けるための方法です。
生活習慣を正す
睡眠不足や暴飲暴食は6月病を悪化させてしまうことになってしまいます。規則正しい生活と栄養バランスの良い食事を心がけることでメンタル面と身体面の回復に努めましょう。
ミスが重なるとやけくそになってしまい、アルコールに走る人や暴食に走ってしまいがちです。適度に飲んだり、食べたりする分にはストレス発散になりますが暴走すると体にダメージでしかないので注意しましょう。
スイーツや甘いお菓子を食べたくなりますが、食べすぎは要注意です。ついつい食べ過ぎてしまうこともありますが、太ることに繋がります。
何事も適切な量を守りましょう。
趣味やゲームで気分転換
仕事をしている日はストレスが溜まりがちです。趣味やゲームでストレスを取り除くのも6月病の予防策です。6月病の自覚がある場合は、休みの日に思い切り楽しむのもありです。
音楽を聴くのが趣味であれば、音楽を聴くのもいいですしスポーツ観戦が趣味なら現地観戦も気分転換になると思います。
ジムに行って汗を流すのも良いと思います。体を動かすのは運動不足解消にもなるのでおすすめです。
まとめ
5月病も6月病も本人の怠けではなく、体が悲鳴を上げている状態です。無理をして仕事を続ければ、反動はより大きくなりうつ病や体調不良の悪化に繋がります。
春の人事異動で環境が変わった人は無理をするのではなく、自分に正直になることがより大事になってくるでしょう。今無理をして、取り返しのつかないことになったら自分だけでなく、職場の上司や同僚だけでなく家族も悲しみます。
6月病にならないことが一番ですが、なった自覚がある場合は冷静にストレスを取り除くように努めることが大事です。
体を壊しては元も子もありません。
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