ヘルプマーク悪用?電車やバスの座席トラブルで偏見も!意味とは?

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時事ネタ

通勤通学やプライベートで電車やバスを利用しているときにヘルプマークを見たことがある人は多いのではないでしょうか?

 

ヘルプマークと言う名前は知っていても、何を意味しているのか分からずそのまま過ごしていたケースも多いと思います。この記事ではヘルプマークの意味だけでなく悪用でトラブルになってしまうことについて考えてみました。

 

ヘルプマークの意味とは

 

ヘルプマークは2011年に東京都議会議員の山加朱美さんの提案がきっかけで東京都が作成したマークです。山加議員も人工関節を使用しておられ、外見では分からない障害を持つ人のサポートが必要として開発されたマークです。

ヘルプマーク

ヘルプマークを知っていますか?
援助が必要な方のためのマークです。

ヘルプマークの赤は支援を必要としていること、ハートは相手にヘルプする気持ちを持っていただく、という意味を含んでいます。

外見からは分からなくても援助が必要な方がいます。
このマークを見かけたら、電車内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、
思いやりのある行動をお願いします。

義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで援助を得やすくなるよう、作成したマークです。

街中や公共交通機関など生活の様々な場所で、周囲からの配慮を必要としている方がいます。
ヘルプマークを身に付けた方を見かけた場合は、電車内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。http://www.pref.kyoto.jp/shogaishien/helpmark.htmlより引用

 

赤と白のマークに見覚えがある人もいるでしょう。外見からは分からないために支援やサポートを受けることが出来ない人のために周囲に知らせる役割をヘルプマークは持っています。

 

内部障害や難病、妊娠初期の方を外見で見分けることは難しいですし、実際に電車やバスなどの公共交通機関を利用していると気づかないことも多いです。

 

私が初めてヘルプマークを見たのは2016年の冬でJR京都線を利用していた時でした。旅行で京都から大阪へ移動するために新快速電車に乗っていた時でした。

 

平日の昼間とはいえ利用者が多く車内では立っている人も多い状況で通路に立っていた若い女性のバッグにヘルプマークがついていることに気づきました。

 

直接見るのは初めてでしたがヘルプマークのことは知っていたので席を譲ったのですが、その女性は妊娠初期だと打ち明けてくれました。冬場なのでセーターやコートなど厚着をしている時期なのでより分かりづらい環境だったと思います。

 

ヘルプマークは周囲に配慮や支援を必要としていることを伝える意味で重要なツールですが、意味を知らない人も少なくはないのが現実です。

 

ヘルプマークはSOSを伝えるツールだという認識は大事だと思います。

 

席を譲って電車から降りるときに「気づいてくださってありがとうございます」と言われたのですが、裏を返せば気づかない人の方が多いと言う意味だったんだなと思います。

 

先日のザ・世界の仰天ニュースでモデルの塚本明里さんが抱える病気について取り上げられ、外見からは分からないことで周囲に理解されずに辛い思いをしたと放送で流れていました。

 

 

ヘルプマークを所持している人も外見からは見えないので周囲に理解されずに辛い立場に置かれている人も多いのだと推測できます。

 

2012年に登場したことやヘルプマークを導入していない自治体もあるなど知名度が伸びていないこともあるので知名度の上昇は今後の課題と言えるでしょう。

 

ヘルプマークの悪用で電車やバスの座席トラブルも

 

ヘルプマークは支援やサポートが必要であると周囲に伝える大切なマークですが、悪用して電車やバスでトラブルを発生させてしまう人もいます。

 

先週の記事でヘルプマークのトラブルについて紹介されていました。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190913-00579676-shincho-soci

 

「ヘルプマークを持っているから席を譲ってもらうのは当然のことだ」という極端な考え方を周囲にぶつけてしまった人の事例が紹介されています。

電車内で出会ったヘルプマークを付けた男性も「自分は弱者だからヘルプマークを付けている。それなのに誰も配慮してくれない! 席を譲ってくれない!」という怒りを誤った形で取り出し、怒鳴る行為に至ったのだと推測する。

彼は手や足を出していないので、直接的に怪我をした人はいないが、私のように「怖い」という感情を持ってしまった乗客は他にもいただろう。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190913-00579676-shincho-soci&p=2より引用

 

記事の筆者の体験例を引用したのですが、私もヘルプマークを付けた人が車内で怒鳴り声を上げて周囲を凍り付かせた事態に遭遇したことがあります。

 

通勤ラッシュの時間帯だったこともあり車内は非常に混雑しており移動することも大変な環境の中で起きたので複数の人がヘルプマークを持った人に対して反論しました。

 

朝の通勤ラッシュで混雑している環境でイライラしていたのか反論した人もかなり口調が強く、車内トラブルのように思えるほどでした。

 

正直、私も記事の筆者と同様にヘルプマークをもった人の行動に怖さを覚えました。

 

ヘルプマークを持っている人全員が偏った考えを持っているわけではありませんが、実際にヘルプマークを悪用したトラブルに遭遇すると慎重になってしまいます。

 

ヘルプマークはあくまで支援や配慮が必要と周囲に知らせるマークであって配慮を強制させるものではないはずです。

 

ヘルプマークへの偏見も

 

ヘルプマークを悪用したトラブルが電車やバスで起きると偏見を生んでしまう要因となり、支援や配慮を必要とする人が孤立して辛い立場に追いやられてしまう問題点もあります。

 

本当に周囲のサポートが必要な人がサポートを受けることが出来ずに苦しい思いをしてはヘルプマークの意味がなくなってしまいます。

 

ヘルプマークを持っているからと言って座席を譲るのは強制すれば、その相手だけでなく周囲の人にも不快感を与えてしまいヘルプマークを持った人に対する偏見を生み出してしまうことになるのです。

 

今年の7月に経験したことですが電車の中でヘルプマークを持った男性が座っていた高校生に対して座席を譲るように強く言った際に放った一言が衝撃でした。

 

ヘルプマークを悪用すんな!それを持ってるからって席を譲るのを強要するのはおかしいし、 優先座席や他の席も空いてるんだからそこに座ればいいだろう!悪用する人がいるから本当にサポートを必要としている人が困るんだよ

 

こんな感じの反論だったのですが、高校生の言い分に納得してしまいました。その時の車内は混んでいるわけでもなく優先座席や他の席も空いていたので高校生が無理に譲る必要はない状況でした。

 

席を譲るように高圧的な態度で接すれば、譲りたくなくなるのは当然のことですし不快感を抱きます。こういった事例が多く起きるとヘルプマークを持った人に対するマイナスイメージが出来てしまうと感じました。

 

最後に

 

ヘルプマークは周囲に配慮や支援を伝えるためのツールですが、認識度は決して高いとは言えません。電車やバスでヘルプマークに気づかないことも多いと思います。

 

ヘルプマークを持っている人を周囲がサポートする環境は必要だと思いますが、ヘルプマークを悪用してトラブルを起こす人がいることで行動しづらくなっているのも問題です。

 

ヘルプマークをもった人をみたら、配慮や支援をするように心がけることも大事ですが、ヘルプマークを持っている人も100%いつも配慮や支援を受けれるとは限らないという認識を持つ必要があるのではないでしょうか?

 

車内の環境次第ではどうにもならないこともあります。

 

しかし、社会全体でヘルプマークに対する認識度を高めることは今後重要になってくるでしょう。本当に配慮や支援が必要な人を助けるためには個人ではなく社会全体で取り組む必要があります。

 

 

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