東京都内の都立高校が生徒に対して頭髪の黒染め指導は中止すると発表しました。
時代が令和に変わっても頭髪の黒染め指導が行われていたことに驚きです。地毛が茶色なのに黒染めを強要されたと言うような声も聞いたことがありますが、頭髪は黒でないといけない理由はあるのでしょうか？
この記事では以下の点について考えてみました。
・都立高校での頭髪黒染め指導の中止について
・就活での頭髪黒染めはどうなるのか？
今日の毎日新聞の記事で都立高校の一部で行われていた頭髪黒染め指導を辞めると東京都の教育委員会のコメントが紹介されています。
東京都立の高校の一部が、生徒の地毛でも黒く染めさせている頭髪指導を巡り、NPO代表や弁護士ら有志が30日、指導中止を求める1万9065人分の署名や要望書を都教育委員会に提出した。都教委は地毛の黒染め指導を行わないと回答した。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000025-mai-lifeより
約2万人分の反対署名を集めて提出したことで東京都の教育委員会も動いたということでしょう。インターネットで賛同者を集める方法が短期間で多くの署名を集めることに繋がったと言えます。
この署名はNPO法人と頭髪黒染め指導を受けた5人の女性が始めたもので、今後は全国に波及していくのではないでしょうか？
地毛が黒色でない生徒に対して黒に染めることを強要することに疑問を持っている人も多いでしょうし各地で反対の声が上がると考えられます。
頭髪黒染め指導は時代遅れではないかという意見や地毛が黒色でない人に黒染めを強要させることは人権侵害ではないかという意見もあります。
地毛が黒色でない人に頭髪黒染め指導するのは生まれつきの頭髪を否定するようなものです。
私も中学生ぐらいまでは頭髪は茶髪だったので学校から指摘を受けたことがあります。幸い、通っていた中学校は比較的寛容だったのでさほど言われませんでしたが、他の学校の友達は茶髪を厳しく言われた人もいました。
高校時代は茶色よりも黒色が強くなったのか頭髪を言われることはありませんでした。ただ、日差しが当たると茶色になったので最初の頃は驚かれました。
学校によって頭髪に対する基準が違うことも多く、同じルールで運用されていないので茶髪でもOKな学校もあればNGな学校もあります。
頭髪を黒にしないといけない特別な理由でもあるのかも疑問です。そもそも高校は義務教育ではないので頭髪の色や髪型まで規制する必要がないのではと思います。
何でもOKにするのも問題かもしれませんが自分の髪の色や髪型で不利益を被ることがあることは指導するべきでしょう。
大学生の就職活動の時に頭髪を黒色に染めた人もいるのではないでしょうか？キャリアセミナーなどで「茶髪はダメ」、「髪型はこうするべき」といった指導を受けたこともあると思います。
就活の本だと定型文のように頭髪は黒色で清潔感がある髪型というワードが出てきます（笑）
就活が始まる前まで明るいい茶髪だった人が黒色に変わると一瞬誰か分からなくなる時もありました。
就活=黒髪という方程式が強く存在しているのだと考えられます。
就職活動中に明るい茶色の頭髪をした就活生は見た記憶がありません。日本社会が頭髪は黒だと無言の圧力を掛けているように見えてしまいます。
就活で使う顔写真の為に髪を黒色に変えてから撮影している人も少なくないはずです。明確な理由も分からないまま髪色を染めるのは納得できないです。
都立高校での頭髪黒染め指導が中止になったということは今後、他の都道府県にも波及していくことが考えられます。
高校で黒染め指導がNGになれば、今後、就職活動での黒染めにも変化が出てくるのではと思います。「頭髪が黒でないとダメ」という理由を明確に答えれる人がどのぐらいいるのでしょうか？
いつまでも過去の時代の概念に執着するのではなく時代の変化に合わせて変えていく必要があります。時代に合わない校則やルールは見直していくべきです。
中学・高校で頭髪黒染めが見直され始めたことで就活でもどうなるのか今後気になります。