今日の昼にスリムクラブの暴力団の闇営業問題が明らかになり、活動禁止処分になったという報道がありました。カラテカ入江さんに始まった闇営業騒動はまだまだ収まる気配を見せていません。
今日の産経新聞の記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00000629-san-ent
吉本興業の芸人11人が謹慎処分となってすぐに新たな闇営業発覚で吉本の芸人が活動禁止になるなど吉本興業のコンプライアンスが問われる事態になっています。
これだけ吉本芸人の闇営業が起きてしまう原因には吉本興業のブラックな労働環境があると考えられます。芸人の給料が安いという待遇面での問題も少なからず関わっているでしょう。
この記事では吉本興業の組織体質について考えてみました。
吉本興業の芸人の闇営業
事の発端はカラテカ入江さんの闇営業発覚でした。ただの闇営業であればここまで問題にならなかったと思いますが、反社会的勢力との交流があったことからコンプライアンスの問題であり流すことは出来なくなりました。
カラテカ入江さんはすぐに吉本興業を解雇されましたが、その後雨上がり決死隊の宮迫さんやロンブー亮さんをはじめ吉本の芸人が詐欺グループのイベントに参加していたことが発覚し、複数の芸人の関与が浮上しました。
当初は「相手が反社会的勢力とは知らずに参加していた。ギャラはもらっていない。」と主張していましたが24日の謹慎処分の報道が出た際にはギャラをもらっていたと認め、嘘の主張をしていたことが発覚しました。
そして今日の昼にスリムクラブが暴力団への闇営業で活動禁止処分になったと報道が出るなど芋づる式に闇営業に関わった芸人が明らかになっている状況です。
吉本興業の組織体質が闇営業の原因?
吉本興業で現在13人の芸人が反社会的勢力との交流があったことで謹慎処分となっています。当然、闇営業で反社会的勢力と接点を持った芸人が悪いですが吉本興業にも管理体制に問題があったことは事実でしょう。
カラテカ入江さんが闇営業で反社会的勢力とのコネクションがあったことが発覚した際に即座に解雇しましたがロンブー亮さんや雨上がり決死隊宮迫さんの闇営業が発覚したときは対応が非常に遅かったです。
吉本興業としてはカラテカ入江さんの解雇で闇営業騒動を終息させようと考えていたようですが、追撃砲でロンブー亮さんや宮迫さんも反社会的勢力との接点があったことが発覚し目論見が失敗したと考えられます。
宮迫さんやロンブー亮さんが反社会的勢力のイベントに出たことが明らかになっても吉本興業は通常通り芸能活動を継続させました。この時点でコンプライアンス遵守の考え方はないに等しい状態です。
「ギャラは貰ってない」と嘘の主張をしていた芸人も芸人ですが、なぜ最初の報道が出た時にきちんと対応しなかったのでしょうか?3週間も経ってから謹慎処分を下すなどあまりにも対応が遅すぎます。
反社会的勢力との接点を持ったのに謹慎処分で済ますのも甘いと思います。問題となった2014年末のイベントより前にロンブー亮さんは反社会的勢力との接点があったことが報じられていますが真相は闇に葬られた状態です。
吉本興業は所属芸人が反社会的勢力への闇営業をしていたことを重く見ていないと言えます。宮迫さんやロンブー亮さんが発覚から3週間も経ってからの処分発表だったので最初はほとぼりが冷めるまで流そうと考えていたのでしょう。
ロンブー亮さんや宮迫さんは吉本興業の中でも稼ぎ頭的な存在だったのでしょう。吉本にとっても稼ぎ頭を失うのは避けたかったからこそ、3週間も経ってからの処分だったのだと推測できます。
この部分に吉本興業の隠蔽体質が現れています。今回は反社会的勢力との接点と言うコンプライアンス上の重大な事件であったにも関わらず後手に回ってしまったことで隠蔽体質だと強く思われてしまったでしょう。
吉本興業のブラックな労働環境と給料
吉本興業の芸人が闇営業に走ってしまう背景にはブラックとも言える労働環境や給料面の問題があると言えます。吉本の芸人が自虐的に給料が安い言うのは強ち間違っていないのでしょう。
吉本興業では会社と芸人の報酬比率が9:1と5年ぐらい前にピースの綾部さんが番組で暴露していました。10万円の仕事が来ても芸人は1万円しか給料としてもらえないということです。
冗談抜きで若手芸人の多くは生活など出来ません。アルバイトを掛け持ちしている芸人も多いのは吉本だけでは生活が成り立たないからであり、今後を繋げるためには欠かせないのです。
報酬の取り分が9:1などブラックを越えて漆黒の闇です。やりがい搾取と言われても無理はないでしょう。
吉本興業以外の芸能事務所は5:5や6:4・7:3のようで半分から少し会社側が多いぐらいの設定であることが多いようです。
報酬の分け方だけを見れば、吉本興業の搾取具合がブラックだと思われても無理はないですよね。
まとめ
吉本興業の芸人による反社会的勢力との交流は芸人の問題もありますが、吉本の内部環境にも問題があったことは明白です。労働環境や待遇面の改善を行わない限り同じことは繰り返されるでしょう。
まだまだ闇営業をしていた芸人が出てくる可能性がありますが、全てを明らかにして同じことを繰り返さないための環境づくりをする必要があると思います。
一方で吉本興業は設備面は充実していて東京・大阪・京都など各地に劇場を所有しています。そのため全国各地で活躍の機会がありますし知名度をアップさせやすい環境があると言えます。
各地に劇場を所有していることや番組制作も行っていることから他の事務所よりも活躍できるチャンスは多いとも言えます。
給料が安いと言うデメリットもありますが、メリットも大きいので吉本興業を選ぶ人も多いのだと言えます。
ただ、今回のような反社会的勢力への闇営業はデメリットの部分がかなり影響している可能性が高いので改善の必要があるでしょう。
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