電車の座席トラブルは環境変化での若者と高齢者のマナー意識の差?

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時事ネタ

こんばんは。今回は電車でのマナーを巡るトラブルについて書いていこうと思います。

社会人や学生の方で電車で通勤・通学をしている人は非常に多いと思いますが、座席マナーを巡るトラブルで若者と高齢者が口論になっているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?

 

特に朝の通勤・通学ラッシュの時間帯に座席トラブルが起きるとイライラして、電車まで遅れると朝からフラストレーションMaxになりますよね(笑)。周囲の雰囲気も悪くなり、ピリピリしているのがヒシヒシと伝わってきます。

 

近年は暴走老人と呼ばれるモンスター高齢者がとんでもないクレームを付けて公共交通機関やデパート・飲食店などのサービス業に従事する人のメンタルを削り、頭を悩ませているという事例が増えており社会問題になりつつあります。

 

若者でも高齢者でもモンスタークレーマーはいますが、高齢者が多く取り上げられるのは鉄道会社の従業員(駅員)に対する暴力行為が多いからであると考えられます。

 

4年前の2014年の記事ですが、駅員への暴力行為について書かれた記事です。

【関西の議論】土下座させ頭踏みつけ、腕に噛みつき、集中発生する駅員への「酔余の暴力」…深酒、ストレス、心のブレーキ効かず、今の時期が最も危ない(4/4ページ)
じめじめとした暑い日が続く。仕事帰りの冷えた生ビールがのどを潤し、ついつい深酒になりやすいこの時期に多発する問題がある。鉄道の駅構内や列車内で酒に酔った人が…

 

こちらの記事によると駅員に対する暴力行為のうち60代以上が最多で23%、50代が20%で2位につけるなど駅員への理不尽なクレームや暴力行為が多いのが高齢者の世代であるというデータがあります。

 

私も駅員を大きな駅で駅員をやっていましたが、訳の分からないクレームや暴力行為は高齢者であることが多かったです。記事で紹介されているデータは報告が上がっている件数であるので実際はもっと多いのが現実です。

 

駅員をやっていた人間の意見としては高齢者のモンスタークレーマーは自分の思い通りにならないと周りに責任を押し付けてイライラを解消しようとする傾向があると思いました。特に座席を巡るトラブルで対応した際はこの傾向が強くありました。

 

また、「昔はこうだったから、今もこうであるべき」というような昔の固定概念を引きずっているのも特徴です。

 

特に高齢女性が若い妊婦さんに対して浴びせるワードでもあります。

昔は妊娠していても席には座らなかった。頑張らないと元気な子を産めないわよ

たとえ妊娠していても高齢者には席をゆずらないといけない。今の若い女性は甘えすぎ

 

上記の2つの文章は私が駅員をしていた時に対応した若い妊婦さんと高齢女性の間で起きた優先座席を巡るトラブルで高齢女性が浴びせた言葉です。

現代の考え方で言うとマタハラあるいはセクハラと言えるでしょう。「今の若い妊婦が甘えすぎというならあなたは威張りすぎだ」と思えるようなトラブルでした。

 

高齢女性が若い時はそうだったのかもしれませんが、平成30年の現在と昭和では社会環境が全く異なりますし、時代の変化に伴い環境が変わることでこれまでの考え方が通用しなくなっています。

 

コンプライアンスという概念が広く普及している現代では昔の根性論や精神論は受け入れられなくなっているのが現実です。時代の変化に伴い、考え方も時代に即したものにシフトしていかないと取り残されることになります。

 

 

 

さて、座席を巡るトラブルが原因で刃物で相手を刺し殺人未遂で逮捕された事件が大阪であったことをご存知でしょうか?

今日の産経新聞の記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181029-00000565-san-soci

 

今年の2月にJR大阪環状線の大正駅で起きた事件で優先座席を巡るトラブルが原因でした。

 

記事のよれば、被害者の男性は優先座席に座っていると言いがかりを付けられた上に大正駅で降りようとすると妨害された上に髪を引っ張られるなどいやがらせ行為を受けていたとのことですが、反撃と言わんばかりに殴るのはまずいです(;^_^A。

 

確かにこれだけの妨害行為を受けたとなるとイライラしますが先に手を出すと不利な状態になります。

 

ただ、加害者がナイフで相手の腹部を刺したということはかなりの殺意があったのではないかと考えられます。ナイフを持ち歩いている時点で計画性があったと考えられるでしょう。

 

本人は殺意を否定していますが、妨害行為を繰り返しているうえにナイフも持ち合わせていることから殺意がないとは思えない状態です。

 

被害者と加害者は顔見知りであり、昨年からトラブルになっていたことから行き当たりばったりの行動ではないと言えます。

 

優先座席に座っている人を説教していた被害者を加害者が言いがかりをつけて説教するという何とも不思議な流れですが、この裏には優先座席を巡るマナーの考え方の違いの差が大きかったことがあるのではないかと思います。

 

優先座席は高齢者専用の座席ではないので若者も座ることができます。若い人でも病気の人やケガをしている人・妊娠している人であれば優先して座っていいというステッカーが電車の窓やホームの乗車位置に貼られています。

 

どうも優先座席を巡るトラブルとして若者のマナーと高齢者のマナーの差があり、相反する考え方がぶつかり合っているから起きるのであると言えるでしょう。

 

全ての若者・高齢者が同じ考え方を持っているわけではありませんが、トラブルが多発している結果から考えると、生きてきた環境の違いから発生している世代間ギャップがマナー意識の考え方に大きな差を与えていると言えます。

 

自分の常識=世間の常識だと思い込みすぎることが対立の火種を作り出すことになり、自分の中の常識を相手に押し付けることでトラブルが発生するのです。

 

必ずしも自分の常識が世間の常識であるとは限りません。考え方には個人差があるので十人十色の考えがあります。

 

電車の座席のマナーを巡るトラブルに限らず、他のトラブルでも世代間ギャップの差による対立は起きています。それぞれの環境は違えども若者と高齢者が共存できるようにお互いの考えを共有しあうことが世代間ギャップを解消するためのスタートとなるでしょう。

個人の意見を押し通すのでなく、相手の意見を聞き入れることができる環境になってほしいです。

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