電動車いすの飲酒規制は法律の差別でなく事故責任とマナー環境の問題

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時事ネタ

こんばんは。今回のテーマは電動車いすの飲酒についてです。

街中や駅で電動車いすを使用している人を見かけることも珍しくはない時代ですが、飲酒状態の運転を巡って警察と障害者団体の間で対立が発生しているようです。

今日の夜の記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181128-00000094-it_nlab-soci

警察庁が公式サイトで発表している電動車いすの安全利用マニュアルの中で、飲酒状態での電動車いすの運転は辞めるようにという文章に対して障害者への差別だとして障害者団体が抗議している状態です。

確かに法律上、電動車いすは歩行者と同じ扱いで飲酒運転には問われません。ここを根拠に障害者団体はマニュアルの改善を訴えているようですが個人的に疑問に思います。

そもそも電動車いすを歩行者扱いにすること自体に無理があると思います。車いすである以上操作が必要ですし、運転することは自動車と同じなので歩行者ではないはずです。

自分自身が歩いているのではなく、車いすに乗って移動しているので電動車いすは自転車と同じ軽車両として扱うべきだと思います。

障害者団体からすれば私の考え方は障害者差別と捉えられるかもしれませんが、電動車いすで人と接触したり、轢いてしまったりしても歩行者という扱いだから事故責任はないと主張するのでしょうか?

電動だろうが手動だろうがハンドル操作を必要とする以上、飲酒状態で運転することは自動車と何ら変わらないはずです。冷静に考えれば生身の人間と電動車いすがぶつかればどうなるか分かりますよね?

電動車いすは機械である以上、生身の人間の方が大きなダメージを負います。障害のあるなしに関わらず電動車いすで相手にけがを負わせてしまった場合、飲酒状態であれば冷静な判断が出来ていなかったと考えられてしまいます。

家で飲酒することは問題ないと思いますが、外に出る以上は飲酒は自粛するべきではないかと思います。歩行者扱いだから飲酒運転で事故を起こしても罰則がないというのは一般の人間に対する逆差別ではないかと感じます。

決して障害を持っている方を差別したり見下したりしているわけではありませんが、権利の主張をするばかりでなく他人に危害を及ぼさないように考慮するべきだと思います。

報道の仕方や記事の書き方にも原因があるかもしれませんが、何でもかんでも障害者だから優遇してもらって当たり前というような考え方は持たないでほしいです。

介助者がおらず、飲酒状態で駅のホームを電動車いすで移動しているとホーム下に転落し電車に轢かれてしまう可能性もありますし、道路でもハンドル操作が不安定な状態だと車道に飛び出して自動車と接触する可能性もあります。

もし、飲酒運転で駅のホームから転落した場合、鉄道会社に責任追及するのでしょうか?ホーム柵を付けてないから悪いと騒ぎ立てるのでしょうか?

一時期、障害を持つ人が駅のホームから転落し、電車に轢かれて死亡するというケースが多く発生しました。このような事故が起きるたびに鉄道会社にホーム柵を付けて安全対策をしろと主張していますがどれほどのコストが掛かるか分かっているのでしょうか?

鉄道会社によって車両の長さも違えば、ホームの長さも違います。ホームが曲がっていたりする駅も多く簡単にホーム柵が導入できるわけではありません。

今ではJRも民間企業ですし、ホーム柵を全駅に付けるとなると莫大な費用が掛かります。工事費用を賄うために運賃を上げたら利用者から反発を招くだけで鉄道会社は一般の利用者と障害者団体の間で板挟み状態になるのは目に見えています。

公共空間のバリアフリーは必要ですが、過剰な要求は障害者差別ではなく権利の乱用で、一般の人に対する逆差別行為です。

2014年に障害者権利条約、2016年に障害者差別解消法が制定されましたがこの2つの条約を背景に電動車いすの飲酒運転を認めろというのは間違っています。

一般の人間が飲酒運転をすれば捕まるのに障害者は飲酒運転をしても捕まらないのはおかしな話です。ハンドル操作をすることは同じなのに障害者というだけで飲酒運転で逮捕されないのは差別でしかありません。

法律を改正をして電動車いすを軽車両として規定するのは差別ではなく、公共空間での安全を確保するために必要な対策です。事故が起きてからでは手遅れですし、事故責任の在りかもはっきりさせないといけません。

安全確保の為には啓発ポスターでマナー環境を整えるだけでなく電動車いすでの事故の責任問題と飲酒規制について法律で規定することも必要だと思います。

電動車いすが法律で歩行者扱いだろうが、ハンドル操作する以上は自動車と同じであるという考えを持つべきです。法律で規定されてなくても周囲への配慮としてのマナー意識は必要です。

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