メディアの被害者取材が批判される理由!目的と報道の姿勢とは?

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時事ネタ

今回のテーマはメディアの被害者取材が批判される理由についてです。

 

 

近年、マスコミの報道の姿勢を巡り大きな批判が集まることが多くなってきています。事件・事故に限らず、報道の仕方に嫌悪感を覚えたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

被害者取材について書かれた記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190604-00010002-bfj-soci&p=1

 

5月に滋賀県の大津市で起きた事故はその事例とも言えるでしょう。

 

事故の被害者であるはずのレイモンド淡海保育園の記者会見に対して記者からの質問に対して正直、怒りを覚えました。事故発生からまだ、あまり時間が経っていない中で被害者の感情を揺さぶるような質問を平気でするのか理解できませんでした。

 

この記事ではメディアの報道の姿勢や被害者取材の目的について考えていきたいと思います。

 

 

大津の事故に見る被害者取材が批判される理由

 

 

大津の事故では事故発生から時間が経たない中でのレイモンド淡海保育園の記者会見が始まりましたが、あの光景を見ると報道機関が無理やり保育園に記者会見をさせたような感覚を覚えました。

 

ネットやSNSでもメディアの報道に対して多くの批判があったのは記者会見をメディアが強制させたような感じた人が多かったからと言えます。レイモンド淡海保育園の記者会見ではメディアが被害者に対する配慮を忘れていたのではと感じました。

 

 

事故発生から半日後の記者会見で被害者の事を伺う意味

 

 

事故発生からわずか半日で記者会見を開いたレイモンド淡海保育園も凄いなと思いましたが、その記者会見で被害者の詳細をメディアが聞く意味があるのでしょうか?

 

私個人の考えとしては聞くべきことではないと思います。

 

事故発生からあまり時間が経っておらず、事故の詳細も明らかになっていない中で被害者への取材をするのは倫理的にどうなのかと思います。

 

確かに事故の真実を突き止めるためには被害者への取材が欠かせない部分もあるかもしれませんが、事故発生から時間が経っていない中での被害者への取材は人の心を踏みにじっていると捉えられることが多いと言えます。

 

保育園の園長が泣き崩れている中での被害者の事を問う質問は報道を見ている人からすれば、メディアが園長に対してボディブローを浴びせているような映像にしか見えませんでした。

 

被害者の詳細を報道するのは少し時間を置いてからするべきだと個人的に思います。事故直後に取材しでも被害者側は状況を理解できずに混乱していることが多いはずです。

 

感情を逆なでするだけでしかないので被害者取材はある程度時間を空ける必要があると思います。

 

 

多くの人が知りたいのは事故の詳細

 

 

大津の事故で多くの人が早く知りたかったのは被害者の詳細ではなく、事故の原因と当時の状況だったのではないでしょうか?

 

なぜ、そのような事故が起きてしまったのか?

事故当時の状況はどうなっていたのか?

 

この2つをいち早く知りたかった人が多いでしょう。被害者の事も知りたいとは思うでしょうが、そもそもの事故の原因が分からないことには何も解決しません。

 

事故の原因と当時の状況が分かれば、なぜ被害が出てしまったのか分かります。事故が起きた事実は報道する必要があると思いますが、同時に事故の詳細を報道することでどのようにして起きたのか多くの人に知らせることが一番大事なのではないかと思います

 

記者会見を開いたのは保育園かもしれませんが、メディアも相手の心情を考慮した対応を取るべきだったと思います。被害者の事を聞く質問をするのはあの場では控えるべきだったと言えます。

 

 

事故の真実を突き止める姿勢はどこへ

 

 

大津の事故でメディアが事故の真実を報道しようという姿勢が最初、あまり感じられませんでした。事故の原因や状況よりも被害者の詳細を報道することに偏っていたのではないかと個人的には思いました。

 

 

メディアの報道とは一体何のためにされるのでしょうか?

 

 

事故の被害者について報道することの方が事故の真実を報道することよりも大切な事でしょうか?

 

報道機関は真実を世間に知らせるために取材をしているはずです。事故の真実を報道することがメディアの役割ではないのかと疑問に思います。

 

散歩のコースや時間、散歩をするときの安全対策などを聞くのは問題はないと思います。

 

しかし、犠牲になった園児についての質問はあの記者会見の時は要らないはずです。

 

事故の真実を追求するために犠牲になった園児の事を聞くにはあまりにも早すぎます。生前のことを事態が落ち着いていない時に聞くなど言語道断でしかありません。

 

そもそも事故直後に亡くなった園児の生前のことを聞いて真実を追求することに繋がるとは思えません。悲しみを社会全体で共有するにしてもタイミングを考えるべきです。

 

 

報道機関が求められている姿勢とは

 

 

事件・事故の被害者への取材のあり方だけでなく報道の仕方で批判されることが多い報道機関ですが、求められている姿勢とはどのようなものでしょうか?

 

事件・事故を取材する以上、ある程度の批判と言うものは付き物だと思いますが。しかし、メディアの姿勢が多くに人の反感を招き、批判の的になっているのも事実です。

 

今日のメディアが報道で求められる姿勢を考えると2つの重要なことがあります。

 

 

被害者の感情を考えた取材をすること

 

 

真実を追求して報道するためだとしても、被害者の感情を無視した取材は辞めるべきです。大津の事故の場合は被害者のメンタルを考慮しなかったことで猛バッシングされることになりました。

 

時と場所を考えた取材や質問をするべきです。事件・事故の現実を受け入れられていない被害者の遺族に対してなりふり構わぬ質問をすれば、怒りを買うのは当然のことです。

 

私が被害者遺族の立場であれば、ブチギレて記者を追い出すと思います。

 

 

フェイクニュースを報道しないこと

 

 

事件や事故はメディアの報道次第で間違った情報を流してしまうことも少なくありません。間違った情報を流してしまった場合、多くの人が間違った認識をしてしまいます。

 

メディアの偏った報道についてはこちらの記事で書いています。

http://interior-zakka95.com/2019/01/09/日本メディアの問題である情報操作による偏向報/

 

被害者からすれば、事実と違うことを報道されて辛い思いをすると同時にメディアに対する怒りが起きます。場合によっては名誉棄損でメディアを訴えることも考えられます。

 

どこのメディアとは言いませんが、間違ったことを事実のように報道して世界中に広げてしまった事例もあります。報道機関は真実を報道することが使命のはずです。

 

 

最後に

 

 

大津の事件を巡ってはメディアの被害者感情を無視した取材が批判の的になりました。メディアは真実を追求するために被害者への取材が必要な場合もありますが、相手の感情を配慮した方法を取らないといけません。

 

真実を追求するがゆえに早さを求めてしまい、被害者感情を無視した取材をしてしまってはいけません。

 

事件・事故を取材するうえで忘れてはいけないのは

 

事件や事故の真実を突き止めること

被害者の感情に配慮した取材や質問をすること

 

この2つを守らないと今後も大津の事故の時と同じ失敗をしてしまうことになります。一度してしまったことは2度繰り返さないという姿勢がメディアに求められているのだと思います。

 

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