公開説教はパワハラ?意味ある指導?プロ野球監督のアフターフォロー

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スポーツ

今回は最近プロ野球で見られた公開説教について考えたいと思います。

 

プロ野球のセリーグでは広島東洋カープの緒方監督、阪神タイガースの矢野監督、読売ジャイアンツの原監督が試合中に公開説教をしたことで話題となりました。

 

公開説教=パワハラと感じる人も多くなっている現代でプロ野球監督の選手への公開説教は果たして意味があるのでしょうか?公開説教後のアフターフォローを含めてまとめてみました。

 

この記事では2つのことを考えていきます。

公開説教はパワハラor意味ある指導?

プロ野球の監督に見る公開説教後のアフターフォロー指導

公開説教とは

 

簡単に言うと周囲に人がいる中で怒られることです。現代では職場の公開説教は昔に比べると減っているのではないでしょうか?

 

セクハラ・パワハラといったハラスメントの概念が誕生し、コンプライアンス遵守が叫ばれるようになったことで働きやすい職場環境づくりが企業で重視される時代です。

 

昭和の時代はハラスメント・コンプライアンスという概念自体がなかったのでミスをすると公開説教も当たり前だったと職場のベテランの方から聞きました。同じことをベテランの方から聞いた人も多いのではないでしょうか?

 

現代の感覚だと、ミスをしたら周囲に人が大勢いても公開説教が普通だったという考え方は理解不能に近いです(;^_^A。

 

私も社会人になってから公開説教を2回受けましたが気分は最悪でした。2回目は研修で周囲に同期がいる中での公開説教だったのでダメージが痛いなと感じましたし、後でネタにされたのでその日は一日最悪の気分でした。

 

意味が分からないまま公開説教されたので理由を聞いても答えてくれず、更に怒られると言う悪循環でした。あまりに理不尽だったので反撃してしまったのですが、それ以降は同期に怒らせると怖い人というイメージが付いてしまいました(;^_^A

 

理由を教えてくれない状態での公開説教はパワハラとしか思いません。

 

プロ野球の監督に見る公開説教とアフターフォロー指導

 

2019年シーズンの前半戦が終わりに近づく中でセリーグの3人の監督による公開説教が賛否両論を呼びました。ここでは阪神の矢野監督、巨人の原監督の事例で考えてみたいと思います。

 

今日の記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190701-00000009-pseven-spo&p=1

 

この記事で阪神矢野監督と巨人の原監督の事例が紹介されています。

 

阪神矢野監督の事例

 

矢野監督の公開説教があったのは6月20日の阪神対楽天戦です。阪神が1点ビハインドの8回裏ノーアウト1塁3塁のチャンスで木浪選手が3塁ランナーだった時に起きました。

 

打者の近本選手がバウンドの高いサードゴロだったのですが、この時にホームに突入しなかったことが消極的な姿勢だと矢野監督が激怒したことで次の打者の時に代走を出されて公開説教となりました。

 

懲罰交代だというのは予想が付きましたが、まさかテレビで公開説教が報道されるとは思いませんでした。温厚な矢野監督の公開説教だったので驚きました。

 

懲罰交代とニュースでも出ていたので翌日(21日)は2軍降格かよくても西武ライオンズ戦はベンチスタートだと思いましたがスタメン起用でした。

 

矢野監督は公開説教しただけでなく、きっちり挽回のチャンスを与えているのでアウターフォローもしっかりしていると思いますし、木浪選手も監督の起用に答えてヒットを打ちました。

 

巨人原監督の事例

 

巨人の原監督の公開説教があったのも矢野監督と同じ6月20日でした。オリックス戦でランナーだった重信選手が盗塁の姿勢を見せなかったことで原監督が激怒しました。

 

巨人の攻撃終了後に重信選手は呼び出され原監督に公開説教されていた様子が10秒ほどテレビで放送されていました。同じ日に2人の監督が公開説教するのも珍しい事だと思います。

 

原監督の前で直立不動で顔が青ざめていた重信選手の表情が印象に残っています。

 

翌日に2軍降格かベンチスタートだと思いましたが原監督も重信選手をスタメン起用しました。矢野監督と同様に前日の挽回チャンスをしっかり与えて、重信選手もヒットを放ちました。

 

ミスに対して公開説教をするだけでなく、きっちり挽回のチャンスを与えるなどアフターフォローは両監督ともしっかりしていると思います。

公開説教はパワハラ?意味ある指導?

 

プロ野球監督の公開説教を例として出しましたが、矢野監督と原監督の場合は公開説教後に挽回の機会を与えていますし選手も結果を出しました。

 

公開説教後のアフターフォローをしっかりしていたからこそ選手も監督の思いに応えたのだと思います。叱ったあとのフォローがあれば公開説教によるメンタルダメージを軽減できますし、後から振り返っても大丈夫でしょう。

 

公開説教後のフォローがしっかりしているのであれば意味はあると言えるでしょう。ただ公開説教をしただけではメンタル面へのダメージを与えるだけであり何の意味もありません。

 

ミスに対して指導することは必要ですが、公開説教をするのはアフターフォローをしっかりする人でないと上手く効果を出せません。

 

アフターフォローをしない公開説教は意味がないですし、ただのパワハラです。

 

まとめ

 

私が社会人になって1回目の公開説教を受けた時は重信選手のように顔が青ざまていたのかなと思ってしまいました。公開説教に対して否定的な考えを持つ人も多いですし、パワハラだと訴えられるケースもあります。

 

アフターフォローをしっかりしてメンタルケアをすれば公開説教も効果が出ると思いますが、諸刃の剣であることには違いありません。

 

プロ野球の監督の公開説教はアフターフォローがしっかりしていたと思いますが、テレビで放送されてしまったことが問題だったのかなと思います。

 

基本的に私は公開説教に対して否定的な立場ですが、ミスを叱った後にアフターフォローをしっかりして奮起させるのは指導法としては間違っていないと思います。

 

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