近年、ブラック企業と言うワードが世間に浸透したことで長時間労働やサービス残業に対して厳しい目線が向けられるようになり、働き方改革が行われるようになってきました。
これまでの労働スタイルを見直す動きが日本社会で進んでいる中で退職代行サービスというワードが注目されるようになってきました。
この記事では以下の2点について考えてみました。
・退職代行サービスのメリット
・退職代行サービスが支持される背景
退職代行サービスが若者に支持される理由としてコスパ(コストパフォーマンス)に優れているというメリットがあると考えられます。
若い世代ほどコストパフォーマンスを重視する傾向があると言われるぐらいですし、結婚に関してもコスパで考える人も増えているとテレビで紹介されるような時代です。
近年は年功序列が崩壊し始め、実力主義を導入する企業も出てきています。また転職をする人も増えており終身雇用にこだわらない若い世代が多くなっているとも考えれます。
会社を退職する時の手続きは意外と面倒ですし、会社としても若い人材が流出することは避けたいので引き留めに走ることも少なくないでしょう。
人手不足が深刻と言われる日本社会でコストを掛けて採用した若手が辞めていくのは会社からすれば大きな痛手です。
辞める方からすれば、会社から引き止められて退職しずらくなったり予定通りに退職できなくなるのは避けたいことです。転職先が決まればなおさらです。
会社からの引き止めで苦労するぐらいなら、費用を払ってでも退職代行サービスを利用すればスムーズに退職出来るので気持ち的にも楽です。
退職代行サービスをリピートする人が増えているという報道もあるなど、退職手続きを代理でしてもらうことに抵抗がない人も少なくないと言えます。
退職代行サービスを若者が支持する背景には会社からの慰留ハラスメントが考えられます。簡単に言えば、退職させないように会社が圧力を掛ける行為です。
会社としては若い人材を失いたくないのである程度、退職を考え直すように説得するのは致し方ない部分はあると思います。会社も高いコストを掛けて採用活動をしているので無駄になるようなことは避けたいのは当然です。
引き止めるにしても度を超すと、パワハラと感じてしまいますし退職を希望する人からすれば会社を退職しずらくなってしまいます。
ひどい会社の場合は、残された部署の人のことをちらつかせたりしてプレッシャーを掛けてきます。
会社からの慰留が強いと退職しづらくなってしまい、そのまま残ってしまうことに繋がります。
人格否定や恐喝に近いような圧力を受けると会社が退職手続きを受け付けてくれない可能性も考えられます。いわゆるブラック企業だと退職させないようにパワハラをしてくることも珍しくないでしょう。
「自分勝手だ」「最近の○○は~」と説教して、退職させないような雰囲気を作られると辛いですよね。
会社からの圧力で退職できないと思った人にとって退職代行サービスは救世主のような存在です。費用を払えば、自分の代わりに会社と退職手続きをしてくれるので利用するメリットは大きいでしょう。
退職代行サービスの会社であるEXITは正社員なら5万円の費用を払えば、退職手続きをしてくれます。5万円で会社と揉めなくて済むなら安いでしょう。
会社との手続きは退職代行サービスがしてくれるので、その間に転職活動や引っ越しの準備など新生活の為の準備に当てることが出来ます。
同時進行で進めることが出来るので時間短縮も出来ますし、コストパフォーマンスを良くすることが出来ます。
退職代行サービスが支持される背景には終身雇用制度の崩壊や転職が珍しくない社会になってきたことなど環境の変化が存在していると言えます。
また、会社をスムーズに退職するための手段として退職代行が支持されていることは裏を返せば会社の引き止めがあまりにも強いとも考えれます。
退職代行サービスがお盆休み明けに話題になっている可能性もありそうです。このサービスが支持されるということは会社をスムーズに退職できない人が日本には多くいるという意味でもあります。
退職代行サービスが若者に人気がある背景にはコストパフォーマンスに優れていることや会社からの慰留ハラスメントへの対抗策として機能しているという面があると言えます。