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企業が喫煙者を採用しないのは差別?労働時間・仕事の効率と健康

こんばんは。今回は喫煙に関して書いていこうと思います。

近年は、健康への悪影響が大きいことで煙草を吸う人が減ってきています。若い世代ほど吸う人が減ってきていて、健康志向の高まりが広がっていることが分かります。

 

たばこは肺がんの原因に大きくかかわると言われていますし、肺以外の臓器にも悪影響を与えると専門家や医者は指摘するので健康の為に煙草は吸わないという人も多いと思います。

 

私は煙草の匂いが服や体につくのが嫌なので吸っていません。また、値段が高いので買う気力も湧きません(笑)

 

また、明日からたばこ税が上がるため、今日は駆け込みでたばこを買いだめする人も多いと思いますが、喫煙する人にとってはより厳しい環境になっていきます。

オリンピックを2年後に控えている中で東京では受動喫煙対策の強化として飲食店やホテルでの喫煙の規制を厳しくしていますし、今後も拡大していく可能性があります。

そんな中で喫煙者を採用しない企業が出てきているようです。

 

「喫煙者は採用不可」。企業がこうした条件を掲げる動きが出ている。背景には健康意識の広まり、2020年東京五輪・パラリンピックを控えた受動喫煙防止対策強化、社会保障費抑制などの影響があるとみられ、導入企業からは「仕事の効率が上がった」などの声もあがる。一方で「差別だ」などとする反発もあり、議論を呼んでいる。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180930-00000512-san-sociより引用

 

今日の産経新聞の記事で書かれていた内容です。採用面でも喫煙者は厳しい環境に置かれていると考えられます。実際に喫煙者と非喫煙者の間ではたばこ休憩を巡って対立が起きることもあります。

 

仕事中に煙草を吸うために何度も席を離れて、多く休憩を取っていると非喫煙者から文句が出ることが多いです。

私の職場でも煙草を吸う上司がいますが、休憩時間以外は吸ってないので対立は起きていないのでラッキーです( ´∀` )

 

煙草を1回吸うために10~20分近く席を外し、一日に複数回行えば、それだけでかなりの休憩時間になります。この行為に対し、「仕事をサボって、休憩を多くとっていると非喫煙者からは批判を受けます。

仕事中に煙草で何度も席を外すことで仕事の効率が悪くなっているとも言われます。勤務時間中に何度も煙草で席を外し、残業をしているようであれば残業代目当てのたばこ休憩と非難されるのです。

 

同じ条件で働いているはずなのに、休憩時間が長い人と同じ給料だと納得できないのも理解できます。1日10分のたばこ休憩が2回であっても、1か月単位で見ると1日の勤務時間と変わらないぐらいの時間になります。

 

たばこ休憩を巡っては大阪府の職員が2年間で440回行っていたとして処分された実例があります。たばこ休憩に対して厳しい視線が向けられるのはある意味で当然かもしれません。

 

例を挙げると、たばこ休憩がOKなのにおやつタイムはダメだった場合、なぜたばこ休憩は認められるのかということが論点になります。この問題に対し、納得のできる説明を出来る人がいるのでしょうか?

たばこ休憩が社会問題となっているなかでおもしろい取り組みを実施している企業もあります。https://www.huffingtonpost.jp/2017/08/30/a-paid-holidays-for-non-smokers_a_23190348/

 

こちらの記事で紹介されているピアラという企業では非喫煙者に対して「スモ休」と呼ばれる最大で6日間の特別有給を与えると書かれています。

スモ休の導入のきっかけは社内の目安箱に非喫煙者と喫煙者との業務時間の差を指摘する意見があり、その改善と健康促進の為にスモ休を取り入れたと紹介されています。

 

社員の指摘に対し、社長が理解を示したうえで導入されたということは社員の意見が反映されている結果だと言えるでしょう。

実際にスモ休を導入後、社内では好評で喫煙者からも理解されているとのことなので労働時間の差の是正に成功したと言えるでしょう。

 

喫煙者を採用しないというテーマに戻りますが、仕事現場でたばこの匂いが指摘されることもよくあります。実際に外部の人とやり取りをする現場ではたばこの匂いは現実として相手側を不快な気分にさせてしまうケースが多いです。

 

最初の記事でも書かれていますが、顧客から、たばこの匂いに関する苦情が出ているので喫煙禁止を実施した会社の例が紹介されています。ただ、禁煙にするのではなく喫煙者に対する支援を整えた上で禁煙に踏み切ったことで大きな批判もなかったようです。

 

特に外部との接触が多い現場では相手に対して印象を良くすることで魅力的な企業であることをアピールする必要があります。たばこの匂いが充満している会社と取引を行いたいと思う人はあまりいないですよね。第1印象で決まると言われている社会なのでなおさらです。

 

たばこ休憩・健康への悪影響が問題となっているだけでなく、CS向上が叫ばれている現代の日本社会では喫煙者を採用しないという方針は理にかなっている部分もあります。

 

その一方で、嗜好の問題で採用しないのは差別だと批判される可能性もあります。煙草は国も認めていますし、個人の嗜好なので強制的に辞めさせることは難しいです。

 

禁煙を強化するだけではなく、喫煙者に対して何らかの支援が必要になってくるでしょう。一方的に禁煙を進めても根本的な解決にはなりません。

 

屋内での喫煙は規制するべきだと個人的に思いますが、屋外では喫煙スペースをある程度設けるべきでしょう。全体で禁煙にしようとするなら煙草の発売の発売を禁止すればいいだけですが、たばこにはたばこ税という高い税金が掛かっており、発売禁止にはできないのが国の本音です。

 

煙草の発売を禁止すれば税収が減るので完全になくすことができないのが現実です。

禁煙を促進するなら、国や自治体が喫煙者に対して何らかの支援をするべきです。

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