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人手不足の原因は労働環境と低賃金での日本型雇用!今後の対策は?

こんばんは。今回は日本で社会問題となっている企業の人手不足について書いていこうと思います。

ほぼ毎日のようにテレビ報道やネットの記事で見たり聞いたりするようになっている企業の人手不足問題ですが、一体その原因が何なのかを考えたことがありますか?

 

ストレートに言うと労働環境の悪さと低賃金による雇用が原因です。

 

裏を返せば、労働環境が整っていて給料が良い企業では人手不足は起きる可能性は限りなく低いでしょう。人間関係がよっぽど悪くない限りは社員が離職していくことは考えにくいです。

 

人手不足と叫び続ける企業ほど根本的な対策を取っていないことは十分に考えられます。何の対策も取らないまま叫んだところで何の意味もありませんよね(笑)

 

電車やバスの運転士などの特別な資格が必要な場合は養成期間や資格取得の為の追加コストが掛かるので致し方ない部分もあります。資格がいる職種の場合は世代交代が上手くいかない場合、より重くのしかかるので早めに対応する必要があるでしょう。

 

特にバス運転士は全国的に人員不足の状態で高齢化も進んでいるので国や地方自治体が支援する必要もあるのではないでしょうか?

 

そもそも人手不足を生み出す背景には2つの理由があると言えます。

 

1つ目は安い労働力で大きな成果を上げたいという日本型の考えです。

 

外国の企業がコストを掛けてでも欲しい人材を獲得するのに対して、日本はとにかく安い賃金で人を雇用しようと考えます。そうなれば外国企業に人材が流出するのは目に見えていますよね?

 

日本の企業でもコストを掛けてでも欲しい人材を採用する企業もありますが、全体で見れば少数なのではないでしょうか?

 

日本の企業の採用方法が新卒一括採用なのもコスト面を優先した結果であると言えます。確かに同時期にまとめて採用した方が一度の研修で済むので効率が良いというメリットがあります。

 

その一方で安い労働力で成果を上げようと考えると労働環境の整備まで手が回らないのではないでしょうか?何も人件費だけを削ればいいわけではありませんし、労働力=人件費という単純な式は成り立たないはずです。

 

安い賃金で高い成果を出すよう求めるのは無理があります。労働環境が良い状態であるなら、多少不満は下がるでしょうが低賃金である場合は労働環境が悪い可能性の方が高いです。

 

当然、働き手は労働環境が良く、給与の良い企業を希望します。待遇が良い企業を見つければ転職するのは至って普通の選択肢です。近年、転職する人が増えているのは景気改善による雇用改善と人手不足が後押ししているとも言えます。

 

ここ数年、日本の有名企業での不祥事が相次いでいますが、その原因は現場環境の改善が進まない中で無理な課題を押しつけているからではないでしょうか?

 

無理な課題を現場に押し付け、現場が納期を守ろうとするあまり不正に手を染めてしまうという悪循環が生まれてしまうのです。

 

要するに、経営陣や本社側が現場の環境を理解せず、軽視しているのです。現場の事を理解した上で政策に取り掛からないと本当の成果を得ることは出来ません。

 

経営陣や本社側が現場を理解していない時点でアウトです。その時点で将来的に不正に手を染めてしまうことが確定しているようなものです。

 

近年、有名企業の不祥事が相次いでいるのは無理な課題を押し付けられ続けた現場が我慢の限界に達したと考えられます。今後、他の企業でもこういった不祥事の告発が続くのではないかと思えてしまいます。

 

機械化などで業務の省略化に成功して人件費を削減するのであれば理にかなっていますが、そうでないならただ現場を苦しめると同時に将来的に会社の首を絞めるだけです。

 

今後の人手不足への対策は従業員を大事にすることです。

 

シンプルなことですが、出来ていないからこそ人手不足に苦しむ会社が多いのです。従業員が安全で快適に業務に取り組める環境を提供するのは会社としての義務です。

 

労働環境が良ければ従業員の士気も上がりますし、職場全体の雰囲気も良くなります。仕事へのやる気が上がれば高い成果を出せるようになるので会社にとってもプラスです。

 

今、人手不足に悩む企業の多くはこれまで労働環境の整備を疎かにしてきたのではないでしょうか?これまで設備投資など労働環境の整備をしてこなかったツケが今になって表面化したと考えられます。

 

会社の経営陣としては利益を上げることを重視しますが、それと同じぐらい従業員を大切にするということが必要になります。従業員がいなければ会社として利益を上げることは出来ません。

 

最近はCS向上ということで顧客重視という考えがスタンダードになっていますが会社の従業員を大事にするという考えが薄れているのではないかと感じます。

 

CSも大事ですがES(従業員満足度)も疎かにできません。ESが向上すればCSの向上にも繋がるので好循環になります。

 

人手不足に悩む企業が取り組むことは今いる従業員を大事にすることです。

 

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