先週の金曜日に韓国のホワイト国除外が閣議決定されたことで韓国政府の日本批判は一段と激しさを増しており、日韓関係は泥沼の状態です。
泥沼の日韓関係の中で韓国の文大統領の南北経済協力発言が波紋を呼んでいます。文大統領の発言の意味とは何なのでしょうか?
この記事では以下の3点について考えてみました。
・文大統領の南北経済協力発言の意味とは?
・南北経済協力なら韓国経済はどうなる?
・南北経済協力発言に対するアメリカの反応
文大統領の南北経済協力発言の意味とは?
夕方の産経新聞の記事で文大統領の南北経済協力発言について紹介されています。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、大統領府での首席補佐官会議で「(北朝鮮との)南北経済協力で平和経済が実現すれば、われわれは一気に日本の優位に追い付くことができる」と述べた。https://www.sankei.com/world/news/190805/wor1908050013-n1.html
北朝鮮と韓国がお互いに協力し合えば、日本と互角に渡り合えると考えているのでしょうか?そもそも北朝鮮と経済協力をするという発想が理解できないです。
日本が韓国をホワイト国から除外することを正式に発表したことに対して韓国と北朝鮮が共闘して立ち向かうことを文大統領は考えているのでしょうか?
7月に半導体材料の輸出厳格化と今月のホワイト国除外閣議決定で文大統領はかなり焦っているのではないかと思います。日本批判を続ける文大統領ですが感情論での批判ばかりであり、理論的な反論が出来ていない状態です。
文大統領の南北経済協力発言は韓国の苦しい状況を意味しているのではないかと思います。
また、南北経済協力発言をしたことで北朝鮮への戦略物資の不正輸出や瀬取り疑惑が一段と強くなったとも言えます。
不正輸出に対して明確な説明をしていないことも疑惑を深めることになっています。昨年のレーダー照射事件で北朝鮮船と接触していたのも怪しいです。
ここまで強硬姿勢を取るのは支持率や来年の選挙を意識しているのでしょう。
政権維持のために反日感情の煽りは欠かせないと考えているのは予想できます。
南北経済協力なら韓国崩壊か?
文大統領の南北経済協力とは韓国と北朝鮮が協力し合って日本に対抗すると言うものだと考えられますが、現実的に実現するとは思えません。
韓国と北朝鮮が協力しても経済悪化は避けれないですし、南北での経済格差も大きいです。単純な掛け合わせで都合よく経済は良くなりません。
北朝鮮は国連から制裁を受けていますし、もし韓国が北朝鮮と協力し合えば韓国も国連の制裁対象になってしまうのではないでしょうか?
韓国の経済状態も良くありませんが、北朝鮮の経済状態は韓国よりも何倍も悲惨な状態だと言われています。北朝鮮の経済状態が韓国の足を引っ張ることは明白です。
韓国経済は文政権の政策失敗で悪化しており、最低賃金の急激な上昇によって雇用が抑制され失業率が悪くなっている状態です。若い世代の失業率は特に問題となっており、海外での就職を希望する人も増えている状態です。
今の韓国経済の状態で北朝鮮と経済協力することは崩壊寸前の吊り橋を渡ろうとするようなものでしょう。
韓国への半導体材料の輸出厳格化が発表されて以降、為替相場で韓国経済の先行きに不安があることからウォン売りが強くなっています。
7月4日に半導体材料の輸出厳格化が実施されたときは1200ウォンまでは到達しませんでしたが、ウォン売りの傾向は続いていました。
今月の2日に韓国のホワイト国除外が閣議決定された後、為替相場ではドルに対してウォンがさらに売られるようになり、防衛ラインの1200ウォンを超えました。
5日もウォン売りが強い状況で防衛ラインと言われた1200ウォンに戻る気配はありません。
文大統領の南北経済協力発言へのアメリカの反応は?
文大統領の南北経済協力発言に対してアメリカ政府は現在のところ、反応はありませんが快くは思っていないはずです。
トランプ大統領からすれば韓国は裏切者と見なされるでしょう。国連で北朝鮮に制裁を科して圧力を掛けているのに韓国が北朝鮮を支援すれば、国連制裁の意味が無くなります。
アメリカからすれば北朝鮮と手を組もうとしている韓国は敵国でしかありません。文大統領が本気で北朝鮮と手を組もうと考えているならアメリカは韓国を見捨てる可能性もあるでしょう。
米韓軍事行動演習が始まったばかりの時に文大統領が南北経済協力発言をしたことは米韓関係にも悪影響をもたらすでしょう。
トランプ大統領も激怒するのではないでしょうか?Twitterで怒りのコメントが発表されるかもしれません。
最後に
日本政府が韓国のホワイト国除外措置を発表したことは日韓関係における大きな転換点となるでしょう。これまでは遺憾表明をするだけでしたが、今回は堪忍袋の緒が切れたのでしょう。
8月15日は日本にとっては終戦記念日であり、韓国にとっては光復節の日に当たるので韓国国内の反日感情は更に高まることが予想されます。
韓国のホワイト国除外運用まであと3週間ほどとなりましたが、文大統領はどんな対応をしてくるのでしょうか?
日本政府は韓国の批判に屈することなく、粛々と次の措置の準備をしてほしいです。
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