家計簿を付けようと思って始めても最初だけで続かなくなった人は少なくないのではないでしょうか?
「仕事に家事に追われて時間がない」と言われるかもしれませんが実際に仕事や家事で忙しくて時間がない人でも家計簿を続けれる人は続けれます。
同じ条件でも家計簿を続けれる人と続けれない人では何が違うのかと考えた時に大きな違いはノートの付け方があります。意識の差などもありますが、形としてはノートの違いが分かりやすいです。
家計簿が続く人のノートの付け方のコツや意識の持ち方について私自身の例も踏まえて紹介していきたいと思います。
最初に家計簿を続けられる人と続けられない人の違いは何なのかと考えたことはありますか?
「頭の良さ」、「スキルが高い」、「真面目な性格」などを思い浮かべるのではないでしょうか?
私個人の考えとして、頭のよさやスキルは関係ないと思います。真面目であることに越したことはないですが、そこまで気にしなくても良いです。
家計簿を続けることが出来る人は…
家計簿ノート(手書き・市販問わず)をシンプルなスタイルにしている。
家計簿ノートをシンプルにすると言うのは続けやすいようにすることで簡略化して分かりやすい状態を作り出すことになります。
シンプルにしていくために3つのことを意識する必要があります。
1つめは支出を抑えることよりも把握することを意識することです。
家計簿をつけ始めたばかりの時は自分が毎月どのぐらい支出があるのかはっきりと把握できていないことがほとんどです。把握するために家計簿をつけるのですから当然と言えば当然です。
毎月の出費を把握していない段階にも関わらず、支出を抑えようとして無理な予算設定をしても予想が外れると落ち込んでモチベーションが下がるだけです。
最初は自分の毎月の出費を把握することを優先とし2~3か月ぐらいデータを取り、その結果を踏まえて次の段階に進むのが得策です。
2~3か月の期間を設けているのは月により支出額が大きく変動する要因があるからで特に3~4月は進学・就職に伴う引っ越しや人事異動に伴う転勤など環境が大きく変わりやすい時期です。
他の月でも同様のことが起きた場合に結果が変わりやすいので2か月以上の期限を設けています。またこの期間は支出を把握することを意識するための期間でもあります。
2つめは最初は予算を設定しないことです。
上でも少し触れましたが、出費を把握してからでないと実態が分からないので予算設定をするのは難しいです。無理な予算設定をすれば自分が苦しむことになります。
最初に出費を把握するためにデータを取り、分析してから予算設定をする方が現実的な視点を持つことが出来るので無難です。
予算を設定する場合でも最初から強い制限を掛けるのではなく、少しずつ制限を強くしていく方が続きやすいです。
スポーツや勉強でもいきなり応用的なことは出来ないので基本的なことから始めますが、それと同様でまずは緩めの設定をクリアし感覚を覚えていくことが長期間継続するために必要なことです。
3つめは財布にレシートを貯めこまないことです。
現金払い、カード払い、paypayなどのキャッシュレス払いに限らずレシートは発行されますが、財布の中に入れたままにしている人が多いのではないでしょうか?
お札を出すときにレシートが多くて出しにくかったり、財布が膨らんでしまっているケースもあるでしょう。
何日かに1回は財布の中からレシートを取り出してスッキリさせるだけでも変わってきます。人によって買い物の頻度は異なるので自分なりのルールを作るのも良いと思います。
取り出して直ぐに家計簿に書くのがベストですが、出来ない時は家計簿に挟んでおいて時間のある時や休みの日に家計簿をつければ問題ありません。
家計簿を続けられる人とは家計簿ノートをシンプルに付けています。シンプルに付けると言うのは何も手を抜いているのではありません。
家計簿を継続するためにシンプルなスタイルにしているのです。
「Simple is best」と言いますが、継続する上では簡単なスタイルの方が効率的で管理しやすいです。後から見ても分かるようにシンプルにすることは家計管理をする上でも重要です。
大学時代の友人と飲み会でお金の話をした時に家計簿の話になったのですが、家計簿を続けている人と途中で続かなくなった人がいました。
その差は何なのかというと家計簿を続けている人には3つの共通点がありました。
1つめは支出を固定支出と変動支出に分類していることです。
支出と言っても、毎月固定で発生する支出と変動する支出の2種類があります。
固定支出…家賃・水道光熱費・カード代・奨学金等のローン返済等…
変動支出…食費・消耗品費(日用品費)・交際費・その他費用…
例として挙げてみましたが、一人暮らしor実家暮らし、車の所有の有無など生活環境の違いで特に固定支出は項目数は変わります。
私は保険料や買い物等の支払いを1つのクレジットカードでしているので固定支出でカード代を計上していますが、変動支出に含める人もいます。
支出を固定支出と変動支出に分けて整理することでより実態が分かりやすくなり改善するポイントも分かります。
支出を縦一列で考えるのではなく、固定と変動に分けて考えることで視覚的にも見やすいです。
家計改善を目指すには固定費の見直しが最初に行われることが多いので支出を見える化(視覚化)することは家計改善の大きなカギとなります。
2つめは固定支出と変動支出の項目数が多くても最大7個ということです。
※仕事上、毎月発生する変動費用を独立して設けている項目を含む
実際、仕事で毎月変動で発生する費用を独立した項目で計上しているケースもあったので5~6個が実質の項目数なのかなと思います。
私の家計簿の支出の項目数を紹介すると
固定支出…貯金、クレジットカード代、奨学金返済、実家納金(毎月の家賃的な費用)
変動支出…食費、日用品、服代、交際費、交通費、その他×2(1つは仕事の費用計上項目)
固定支出は4項目、変動支出(生活費)は7項目で運用し、ここまで特に問題なく継続できています。
最初はもっと項目数が多かったのですが、シンプルにしていった結果、今のスタイルに落ち着きました。項目数は少ない方が記録を付けるのが楽です。
固定支出と変動支出に分けてもそれぞれの項目数が多すぎると複雑になり計算ミス等も引き起こしやすくなってしまいます。
個人の生活環境によって特に固定支出の項目数は変わりますが、多くても最大で7個以内に抑えるようにすることを目指しましょう。
3つめは家計簿を毎日つけているわけではないということです。
「何を言い出すんだ」と思われるかもしれませんが、実際のところ私も含めて家計簿を毎日つけているわけではなかったです。
理由としては仕事の日は時間がないことも多いからです。仕事の業種により不規則な勤務があったり泊まり勤務などもあるので体力的に無理な日も少なくありません。
疲れ切った状態で家計簿をつけても計算間違いや記入ミスをするリスクも高くなりますし、後から修正するのも手間がかかります。
また、家計簿を毎日つけないといけないと考えてしまうと義務的な意識が強くなってしまい負担になるので無理な時は家計簿をつけないと割り切ることも大事です。
家計簿を続けれる人について書きましたが、ちょっとした意識の違いで家計簿が続くor続かないかを分けているものだと言えます。
財布をレシートで埋めないことは家計簿の付け方に対することではないですが、家計簿を継続する上で非常に重要なことです。財布の中がレシートで埋まっているとやる気が削がれてしまいます。
1回2回ならリカバリーできても、常態化してしまうとリカバリー不能となり家計簿を続けられなくなってしまう可能性が高くなってしまいます。
財布の中をレシートで埋めないことが家計簿を続けるための最初の意識の変化になるのではないかと思います。小さいことの積み重ねが家計簿のシンプル化に繋がるので出来ることから始めましょう。
家計簿について他の記事でも紹介しているのでよければ見てください。