JR東日本ウォータービジネスが10月から駅自販機の定額制サービスを開始すると発表しました。
日本初の自社アプリを使用する自販機の定額制サービス(サブスクリプション)とのことですが、果たして日本社会に定着するのでしょうか?この記事では定額制サービスのメリットやデメリット・月980円のアキュアメイドプランについて考えてみました。
駅自販機の定額制サービスとは何?
駅自販機の定額制サービスはJR東日本ウォータービジネスが実施するサービスです。
同社によると、自販機業界で自社アプリを活用してサブスクリプションサービスを提供するのは日本初とのこと。利用者は、専用スマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」に配信されるQRコードを、JR東日本エリアの駅構内に約400台設置されている最新型自販機「イノベーション自販機」にかざすと、対象の商品を1日1本受け取ることができます。プランは月2480円の「プレミアムプラン」と、月980円の「アキュアメイドプラン」のふたつです。「プレミアムプラン」は、自販機で取り扱う全商品が対象。一方「アキュアメイドプラン」は、JR東日本ウォータービジネスが展開する商品ブランド「アキュアメイド」の商品限定です。この「アキュアメイドプラン」の利用期間は1人1か月までで、その後は「プレミアムプラン」に自動移行します。
スマホのアプリを使用したサービスとのことで電子マネーを使用するような感覚なのでしょうか?
最新の自販機にアプリから配信されるQRコードをかざせば、1日1本飲み物を受け取ることが出来るということで自販機で飲み物を買うことが多い人にとっては良いサービスだと思います。
定額制サービスと言うとスマホの通信料やスポーツジムなどの料金プランで見ることが多いようなイメージがあります。
私の通勤で使う最寄り駅の近くにも定額制のスポーツジムがありますし、仕事終わりと思えるサラリーマンやOLが施設の中に入っていく姿も見かけます。
自動販売機でも定額制サービスを導入すると言う試みは面白いことだと思います。
JR東日本の駅構内にある約400の最新の自販機が定額制サービスの対象とのことですが、約400台ということを考えると試験的な感じでしょう。
試験期間の結果を考慮して今後は決めるという感じだと思います。
JR東日本ウォータービジネスのニュースリリースです。
https://www.jre-water.com/0829subscription_service.pdf
自販機の定額制サービスの設置駅はどこ?
駅自販機の定額制サービスの対象となるイノベーション自販機のJR東日本の設置駅はどこなのでしょうか?
アキュアのホームページにイノベーション自販機が設置されているJR東日本の駅が紹介されています。https://www.acure-fun.net/acure/vending_machine/innovation_location.html
池袋や新宿・渋谷など東京都内の主要駅には設置されているようです。東京都内の駅だけでなく埼玉県や千葉県、神奈川県の駅にも設置されています。
山手線や中央線などJR東日本の中心的な路線の駅に多く設置されているように思えます。ターミナル駅を利用している人は定額制サービスを利用しやすいと思います。
駅自販機の定額制サービスのメリットは何?
駅の自動販売機の定額制サービスのメリットを考えるといくつか思いつきました。
・1日1本は必ず受け取れる
・自販機を多く利用する人にとってはお得感がある
・コンビニでレジに並ぶ必要がない
・現金が不要(キャッシュレス化促進)
ざっと考えてこんな感じでしょうか?1日1本受けとれるのは定額制サービスの最大の強みではないかと思います。
1か月は月980円のアキュアメイドプランが利用できるとのことで、この期間中はかなりお得だと思います。
1か月経つと月2480円のプレミアムプランに移行しますが、自販機を良く利用する人や営業マンなど外回りの仕事をする人にとってはコスパのいいサービスだと思います。
仕事中に喉が渇いて飲み物を追加で買う人も多いと思うので自販機を利用する機会が多い人は使い勝手のいいサービスだと言えます。
セブンイレブンで129円の綾鷹を毎日買う人は1か月で3870円使用することになりますが、実際の1か月の出勤日は22日ぐらいなので実際は129×22=2838円となるかなと思います。
22日毎日買ったとしても金額的にはさほどお得感はないかもしれませんが、コンビニのレジで並ぶ必要がないのは大きいと思います。
急いでいる時やコンビニのレジが並んでいる時に便利なサービスではないでしょうか?電車の待ち時間でも買えるので時間を有効活用出来そうです。
駅自販機の定額制サービスのデメリットは月980円プランが1か月だけ?
上では駅自販機の定額制サービスのメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。メリットだけでデメリットがない方が凄いですよね(;^_^A
駅自販機の定額制サービスのデメリットとしては
・1か月経つと月2480円のプレミアムプランに強制的に移行する
・対象の自販機が少ない
・駅自販機を利用する機会が少ないとお得感はない
・人気商品の品切れのリスク
・1日1本受け取りの権利を翌日に持ち越せない
月980円のアキュアメイドプランを1か月使用すると強制的に月2480円のプレミアムプランに移行するのは利用者にとってネックとなりそうです。
アキュアメイドプランを利用を考えた時に月980円の料金は魅力でも、自動的にプレミアムプランに移行するので解約方法に不安を覚える人が少なくないと思います。
また、1日1本受け取り権利を翌日に持ち越せないので忘れてしまうと無駄になってしまいます。仕事が休みの日は駅を利用しないことも多いので損をしてしまうと思ってしまう人も多いと思います。
月980円の期間が終わり、月2480円のプレミアムプランに移行してしまうと値上がりしたのかと勘違いしてしまう人も出てしまいそうです。
月980円のアキュアメイドプランは対象となるドリンクがプレミアムプランに比べると対象がかなり限られるのでどうしても種類が少なく思えてしまいます。
受け取り権利を翌日に持ち越せない
休みの日の受け取り権利を翌日に持ち越せるなら需要は大きくなりそうですが、出来ないとなると定額制サービスの利用に抵抗を覚えやすいのではないでしょうか?
1か月の出勤は22日前後なので毎日、駅の自販機で買う人はお得感はありますが、そうでないと月2480円のプレミアムプランはあまりお得感はないです。
また、試験的な取り組みと言う点もあるのか対象の自販機が約400台に限られるので思っているほどの効果が出ないのではと考えれます。利用したくても最寄り駅や通勤で使う駅にないと利用できないということも起こりそうです。
また、欲しかった飲み物が品切れだったりするとがっかりしてしまいそうです。
最後に
駅の自販機にも定額制サービスが導入されるのは新たな挑戦ということで面白いと思います。キャッシュレスや定額制サービスの促進と言う点では今後に影響を与えると思います。
駅の自動販売機の定額制サービスはメリットもありますが、デメリットの部分も大きいので改善の余地はあると思います。
特に解約方法は利用者が一番不安を持つ部分だと思うので改善の余地は大きいのではないでしょうか?
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