イギリス保守党党首選は誰が勝つ?EU離脱で強硬派と穏健派の違いは何

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政治

今回のテーマはイギリス保守党の党首選挙です。

 

イギリスでは辞任を表明したメイ首相に代わる次の保守党の党首選挙が熾烈な展開を見せ始めています。

 

メイ首相はイギリスのEU離脱を巡る混乱を止めれなかったとして辞任することになったことから次の首相も苦難の道が待っていることが予想できます。

 

イギリス保守党の党首選には10人が立候補していて、その中で前ロンドン市長のジョンソン氏が優勢になっていると報道がありました。

 

ジョンソン氏はEU離脱強硬派でメイ元首相と共にEU離脱派として戦った人物です。合意なき離脱も辞さない強気の姿勢を示すジョンソン氏が優勢であることはEUからすれば頭が痛い問題です。

 

保守党の党首選を巡ってはEU離脱の方法を巡って対立する2つのグループがありEU離脱強硬派から4人、離脱穏健派から6人が立候補しています。

 

この記事ではそれぞれの主張の違いとは何なのかまとめると同時に誰が勝つのか個人的に10人の中から絞ってみました。

EU離脱で対立する強硬派と穏健派の違いとは何か

 

現在、10人の立候者がバトルを繰り広げている保守党の党首争いですが、EU離脱を掲げる主張の中で強硬派と穏健派に分かれています。いずれの候補者もイギリスのEU離脱という考えは同じです。

 

結局、離脱かよ」と思うかもしれませんが、元を辿れば2016年の国民投票で決まったことなので今さら撤回することは出来ないでしょう。むしろ撤回すると国民投票の意味が無くなります。

 

もし、EU離脱を一度撤回して再び国民投票をしようものなら今後も同じことが繰り返される可能性があります。そうなれば政治は進まないですし、政策を決めるたびに国民投票が発生しかねません。

 

さて、10人の立候補者の中で2つの考えに分かれているとのことですが強硬派と穏健派がどのような内容なのか簡単に整理してみました。

 

EU離脱強硬派の主張

 

ジョンソン氏や前EU離脱担当大臣のラーブ氏、前下院院内総務レッドソム氏、前雇用・年金相のマクベイ氏がEU離脱強硬派としてメディアでは扱われています。

 

ジョンソン氏は合意なき離脱も辞さないというスタンスで10月末に合意なしでもEU離脱をするという考えを持っているようです。

 

また、メイ元首相がEUと合意したアイルランドの国境管理問題が解決するまでの間、イギリスがEU関税同盟に留まるとする離脱協定案の撤回も主張しています。

 

ジョンソン氏はメイ前首相とは異なる方針を打ち出しており、この姿勢がどう影響するかが注目です。

 

メイ首相の方針に対して反対していたイギリス議会はどう反応するのでしょうか?前回と同様に反対を示すとイギリス議会は何を考えているのか分からなくなります。

 

ラーブ氏もEUが協定案の見直し交渉に応じない時は合意なき離脱を辞さないというスタンスで条件付きとはいえ、合意なき離脱を実行すると主張しています。

 

同じEU離脱強硬派の中でもラーブ氏の方がジョンソン氏よりも表現がやや穏やかです。

 

二人の主張を比べてみると、同じEU離脱強硬派の中でも温度差があります。

 

ジョンソン氏は合意なき離脱を辞さない強気の姿勢でEUと交渉し、イギリスにとって有利な条件を最大限引き出してEUを離脱することが最大の狙いではないかと思います。

 

EUからすれば、加盟国の中で3番目に多い出資額のイギリスがいなくなるのは避けたいでしょう。フランスでEU統合を訴えたマクロン大統領側が敗北したこともあり、これ以上のダメージは負いたくないはずです。

 

ジョンソン氏はEUの心理部分を読み取り、強気の姿勢でいるのではないでしょうか?

 

メイ元首相がソフトな離脱を目指そうとしたことに対して反対して閣僚を辞任したジョンソン氏なのでEUに譲歩する姿勢はなさそうです。

 

ラーブ氏もEU側の対応次第でイギリスの合意なき離脱はどうなるか決まるという主張なのでEU側からすれば一番怖い揺さぶられ方なのではないでしょうか?

 

穏やかな表現に思えて、一番怖い選択肢を突き付けているように思えます。

 

相手に対応を選ばさせるのは今のイギリスの状態を考えれば、有効な戦略だと思います。

 

EU離脱穏健派の主張

 

離脱穏健派として、外相のハント氏、国際開発相ステュアート氏、保健相ハンコック、ハーパー議員、環境相ゴーブ氏、内相ジャビド氏の6人です。

 

穏健派の候補者は現在のイギリスの各部門の大臣ばかりです。

 

離脱穏健派の主張としては「合意なき離脱は避けないといけない」と言う考えで共通しています。ただ、全員が同じ捉え方ではないのも事実です

 

外相のハント氏は合意なきEU離脱はイギリスにとって自滅行為でしかないと主張しています。

 

一方でゴーブ氏は合意なき離脱への準備は必要だが、手続きを踏んだEU離脱がイギリスにとって望ましい形式だと主張しています。

 

穏健派2人の主張を比べると「あれ」っと思いませんか?

 

ハント氏は合意なき離脱に徹底的に反対ですが、コーブ氏は合意なき離脱の為の準備は必要であると主張しています。

 

要するにゴーブ氏は合意なき離脱になった時の為に対策が必要だと言っているのです。

 

同じEU離脱穏健派でも温度差があります。

 

ハント氏は「合意なき離脱」に対してダメの一点張りのようですが、ゴープ氏は最悪のシナリオを考えて対策は用意しないといけないと主張していることから「合意なき離脱」になってもやむを得ないというスタンスであることが分かります。

 

個人的な意見ですが穏健派の中でゴーブ氏がイギリスのEU離脱を巡る争いの中で一番理性的なように思えます。

それぞれの主張の中にも温度差がある

 

イギリスのEU離脱派の対立構造を簡単に表すと

 

合意なき離脱OKの離脱強硬派VS合意なき離脱はNGの離脱穏健派

 

上記のように思えますが、実際は双方の主張中でも温度差があり違いもはっきり存在しています。同じ考えの人が集まっても100%完全一致することは難しいことです。

 

しかし、EU離脱を巡って対立2つのグループの双方にある程度対立側の意見を理解している人とそうでない人がいるというのは今後、大きなカギとなるのではないでしょうか?

 

対立側の主張にある程度理解をしてしているのは強硬派のラーブ氏と穏健派のゴーブ氏です。個人的にはこの2人が今後、どのような主張でイギリス国民に訴えるかが気になります。

 

強硬派と離脱派の中でもブレーキが効く人と効かない人がいるように思えて仕方ありません。

 

イギリス保守党党首選は誰が勝つのか?

 

強硬派と穏健派から合わせて10人が立候補しているとは言え、双方の中でも温度差があることは誰を応援するか非常に迷うポイントでもあると思います。

 

今回のイギリス保守党党首選は単純に2つの選択肢のうち1つを選ぶと言うのではなくて

 

4つの選択肢から1つを選ぶような状況になっていると言えます。

 

昨日の報道を見るとジョンソン氏が保守党の中で支持を集めているようですが、実際どう転ぶかは未知数です。イギリス議会も何がしたいのかイマイチ分からないですし、何を基準に考えているのか予測できません。

 

明日13日から保守党は下院議員で選挙を行い、候補者を2人まで絞るようです。

 

2人まで絞った後、7月下旬に保守党の党員で決戦選挙を行うようですが2人に残るのは一体誰になるのでしょうか?

 

理想は強硬派1人、穏健派1人だと思いますがどう転ぶかは不明です。

 

ジョンソン氏とコーブ氏の組み合わせ

ラーブ氏とコーブ氏の組み合わせ

ジョンソン氏とラーブ氏の組み合わせ

 

この3つのどれかになるのではないかと個人的に予想しています。ジョンソン氏は批判も多いですが、トランプ大統領がアメリカ大統領選で勝利したように批判が多い人が勝つケースもあります。

 

過去の失言など人間性を批判されることも多いジョンソン氏が勢いで勝つ可能性は十分にあります。個人的な予想ではこの3人の接戦になると思います。

 

現状はジョンソン氏が本命で対抗馬がコーブ氏とラーブ氏かなと思います。

 

 

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