イギリスのEU離脱で関税は?ユーロトンネルの物流問題で経済どうなる?

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政治

今回のテーマは英国のEU離脱です。

 

昨年も英国のEU離脱の記事は書きましたが、英国議会でEU離脱修正案が否定する前のことだったので現在と状況が違います。3月29日までの交渉期限の中でメイ首相はEU離脱の採決を27日に予定していましたが、3月12日に延期すると発表しました。

 

朝の記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-35133196-cnn-int

 

前回は英国議会でダブルスコアを付けられて、修正案が否決されたことを考えるとメイ首相はかなり劣勢であることは明白です。

イギリスのEU離脱で関税は?

 

さて、英国の合意なきEU離脱によって懸念されているのが関税問題です。EUに所属している状態であれば製品に関税は掛かりませんが英国が、合意なきEU離脱となった場合は英国製品には関税が復活することになります。

 

関税の復活により、大きな問題となるのが英国とフランスに間にあるドーバー海峡を繋ぐユーロトンネルです。英国がEUに所属している状態であるのでフリーパスで通過することが出来ていますが、離脱するとなるとフリーパスではなくなります。

 

そうなるとユーロトンネルを通る移動手段に制限が掛かることになります。ユーロトンネルを通って物をイギリスからEU諸国に運べていたのが関税が復活することで新たなに手続きが必要となってしまうのです。

 

ユーロトンネルの物流問題が発生?

 

新たな手続きが必要となるとユーロトンネルは大渋滞が予想されますし、その影響で物流が滞る可能性が高くなります。また、トラックで輸送する際にも通行税が発生することも考えると輸送コストが大きくなってしまいます。

 

そうなると英国内にある企業は必要な部品を調達することが出来なくなり、製造計画に大幅な遅れが生じるだけでなく、輸送コストの上昇に伴う価格への影響も出てきます。

 

EU国内から部品を調達している企業は物流問題が起きると経営の根幹を揺るがされることになるでしょう。

 

記事で紹介されているように、トヨタが英国に工場を持っていて部品の約1/3をEUから調達しているので英国の合意なくEU離脱はトヨタにとって英国での事業展開に赤信号を灯すことになります。

 

トヨタに限らず、英国に拠点を持っている外国企業は英国がEU離脱となった場合のリスクが大きく、結果次第では撤退する企業も少なくないと思います。

イギリスのEU離脱で物流と経済どうなる?

 

英国のEU離脱によって、関税が復活するとなるとユーロトンネルでの物流問題が英国とEUの双方を襲うことになります。物流が滞ることで企業が製品を製造できなくなることや輸送コストの上昇によって企業の競争力が落ちていくことが予想されます。

 

ドイツ経済研究所が昨年、英国が合意なき離脱になった場合の年間の関税負担額が英国が51億ユーロ、EUが105億ユーロに及ぶと発表しています。日本円に直すと英国は約6535億円、EUは英国の2倍ぐらいの費用が掛かるということになります。

 

英国の合意なきEU離脱はユーロトンネルでの物流問題を引き起こすことになり、英国・EUの双方の経済に悪影響を及ぼすことが確実です。その影響はヨーロッパに留まらず全世界に波及していくでしょう。

 

合意なき離脱による経済の悪化によって英国・EUでは企業の競争力が低下し、雇用も減っていくでしょう。ヨーロッパ諸国がイギリス生産の製品に関税を掛ければ、英国内の企業の価格競争が低下するので英国内の企業は3重苦を受けることになります。

 

そうなれば、英国から企業はどんどん撤退していくので英国内の雇用がさらに減り失業者が増えることになります。英国経済がボロボロになり、国内の混乱が生じると英国の国際的信用も失墜します。

 

まとめると、英国のEU離脱は関税の復活による経済へのダメージを与えるだけです。流れをまとめると以下のようになります。

 

関税の復活ユーロトンネルの物流問題企業の競争力低下雇用の悪化経済悪化

 

まさに負の連鎖です。国民投票で決まってしまったことなので今さら撤回することは出来ないでしょう。ダメージを最小限に抑えるには合意なき離脱を防がないといけません。

 

国民投票でも差は僅差でしたが、EU離脱のデメリットよりもメリットを取った結果です。

 

投票時よりもデメリットが予想以上のダメージを与えることが分かったことが前回の英国議会で否決されることに繋がったのではないかと思います。

 

ただ、前回の結果を見ると英国議会で修正案が可決されるのは非常に難しい状況です。与党内で新たに離反者が出るなどメイ首相は踏んだり蹴ったりの状態です。

 

残り1か月となった離脱交渉の期限ですが、今のところ状況がひっくり返るような材料はありません。むしろ状況はどんどん悪化していると思います。

 

3月は英国・EUの双方にとって最大の正念場を迎えることになります。3月で全てが決まりますが、英国にとってもEUにとっても納得のいく答えが出るのでしょうか?

 

大きな混乱が生じないように問題解決を願うしかありません。

 

 

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