こんばんは。今回は2019年3月のダイヤ改正で開業するおおさか東線が関西にもたらす影響について書いていきたいと思います。
今日の夕方の記事です。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190117-00000116-impress-life
放出(はなてん)から新大阪間の開通でおおさか東線は全通し、奈良~新大阪間を最速52分で結ぶようになります。これによって大阪から奈良方面へのアクセスが向上するとともにトラブル時の迂回ルートが出来ました。
また、新大阪駅で新幹線にも乗り換えることが出来るので奈良方面への旅行が便利なると同時に新幹線の利用が便利になりました。
これまで大阪(梅田)駅から奈良方面へ行くためには天王寺から大和路線を利用する方法、鶴橋駅で近鉄に乗り換える方法などがありました。
大和路線を利用する方法以外は乗り換えが発生し、その際の移動がネックとなっています。また、大和路線は大阪環状線・阪和線と途中まで同じレールなので他の線の遅れの影響が大和路線にも波及してきます。
阪和線がよく遅延するので大和路線もそのあおりを受けて遅延するということが多いです。
おおさか東線は新大阪で折り返しとなるようなのでJR京都線・神戸線の遅れの影響を受けにくいと言えます。接続待ちで遅れが生じたとしても現段階では乗り入れるわけではないので影響も限定的です。
新大阪駅から1本で奈良まで行けるようになることでアクセスが向上し、観光や通勤・通学にも新たな交通手段をもたらすので経済効果も大きいでしょう。
また、新ルート確立によって朝夕の通勤ラッシュの混雑緩和にも繋がると思います。利用者が分散すれば、朝の混雑も緩和するので電車の遅れも少なくなると考えれます。
これまで奈良から新大阪で新幹線に乗るためには途中駅となる天王寺や京橋・大阪駅で乗り換えが発生していました。既存のコースだと最低でも1回は乗り換えが発生するので荷物が多いと移動が大変でした。
しかし、おおさか東線開通で新大阪まで1本で行けるようになったので途中の乗り換えが無くなるので出張でも時間の余裕が出てくるのではないかと思います。
利用者にとって交通手段が増えるのは移動できる範囲が拡大するのでありがたいことです。少子高齢化に伴う人口減少で学校や企業は人を募集することが難しくなってきており、アクセスの向上は学校・企業にとって強力なセールスポイントで人材の確保に追い風となります。
アクセスの向上は日々の買い物や観光だけでなく、地域の活性化にプラスの影響を与えます。学生や企業の増加はその地域でお金を使う人が増えることになるので地域の財政収入の増加します。
JR西日本からすればおおさか東線の開通は奈良方面へのアクセス向上とトラブル時の迂回ルートの確立及び新大阪駅での新幹線利用の促進効果など利用者の増加による運輸収入の増加と新ルートの確立が出来ます。
大阪や奈良にとっても鉄道利用者が増えれば、地域経済の発展に貢献してくれますし、アクセスが便利なるので観光客や企業の呼び込みにも効果があります。鉄道網というのは地域経済にとって大きな原動力となるのです。
特に奈良は東大寺や平城京と言った強力な観光資源があるのでアクセスの向上は観光客の呼び込みを後押ししますし他の観光資源のPRも出来るので願ってもない状況です。
これまで奈良に行く方法は京都でJR奈良線か近鉄線に乗り換えるのが一番便利でしたが、新大阪から直通で奈良まで行くことが出来るようになるので新たな選択肢が出来ました。
大阪より西側のエリアから奈良に行く場合、新大阪で乗り換えて奈良に行く方が便利なので新大阪乗換のルートが主流になってくるのではないかと思います。
人の往来が多くなればなるほど、その地域でお金が回るようになるので経済発展が進みます。おおさか東線の開通によって今後、奈良方面への観光アクセスが増加すると予想できます、
現在、公開されているおおさか東線の開通後のダイヤは朝夕に奈良から新大阪まで直通で行く直通快速が4本ずつで所要時間は約1時間であることと普通列車が1時間当たり4本運行されるということです。
平日と休日で直通快速の時間が違うようで平日は通勤・通学に対応したダイヤ、休日は観光やお出かけを意識したダイヤになっているようです。
おおさか東線の開通が今後、関西の経済にどれほど影響を与えるかは未知数ですが、利用者にとってはアクセスの向上で通勤・通学に加えてお出かけや観光がしやすい環境になるはずです。
来年以降のダイヤ改正でおおさか東線の存在価値と役割がはっきり分かると思いますが、新たな鉄道網が出来ることは非常にありがたいですね。
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